中国のディスプレーメーカーVIEWEが、Espressif Systemsの新しいマイコン「ESP32-S31」を載せた4.3インチのタッチ画面付き開発ボード「PLCM-UES31S043H800V480C-U」を、同社の公式ストアで販売している。ボードは、産業機器の配線で使う通信規格RS485とCANの端子台を備える。同社による報道発表は見つからなかったが、製品ページと技術資料をGitHubで公開している。
同社のボードは、ESP32-S31を積んだ通信モジュール「ESP32-S31-WROOM-3」と、800×480ドットの4.3インチ液晶を組み合わせた。通信はWi-Fi 6、Bluetooth 5.4(LEとClassic)、ZigbeeやThreadに使う無線規格に対応する。モジュールには16MBのフラッシュメモリと16MBのPSRAMを積む。同社の資料によると、ESP32-S31は最大320MHzで動くRISC-Vのデュアルコアだ。
ボードには、USB 2.0 High-SpeedのType-A端子、microSDカードスロット、ステレオのオーディオコーデック、マイク2個、左右のスピーカー端子、ボタン4個、フルカラーLEDも載る。RS485とCANの回路には、120Ωの終端抵抗が基板上に入っている。電源は5V、動作温度は-20〜70℃で、同社は温度の範囲が液晶で決まると説明している。
同社は利用例として、スマートホームの操作パネル、工場の自動化機器の表示器、スマート家電、データロガー、教育用の教材を挙げる。
ソフトウェアの開発環境は、Espressifの公式開発環境ESP-IDFに限られる。同社は画面表示、音声の再生と録音、RS485、CAN、Wi-Fi、Bluetoothでの音声再生、動画再生、画面部品のライブラリLVGLなど18本のサンプルを公開している。Arduinoのサンプルは対応作業中としている。
注意点もある。同社はESP32-S31を「プレビュー版のデバイス」と位置付けており、ESP-IDFの安定版には含まれていないと説明する。開発には最新の開発版(masterブランチ)が必要で、設定時にプレビュー版を使う指定も要る。
価格は40ドル(約6300円)で、2026年10月15日時点で同社の公式ストアは38.99ドル(約6200円)で販売しており、在庫は399台と表示している。換算は1ドル=158.41円(2026年10月14日の終値)で計算した。同社は技術資料をApache-2.0ライセンスで公開している。