Andrew Warkentin氏が、1948年の最初の記憶プログラム方式コンピューター「Manchester Baby」から現在のOSまで570種以上のオペレーティングシステムをそのまま起動できる仮想マシンパック「Virtual OS Museum」を公開した。フルバージョンは約174GBで、QEMU・VirtualBox・UTMに対応するLinux VMとして配布される。
Virtual OS Museumには1700件以上のインストール環境と250以上のプラットフォームが収録されており、起動にあたって個別のエミュレーターをセットアップする必要がない。カスタム起動ランチャーが付属し、一覧からOSを選ぶだけでそのまま動作する。スナップショット機能によって壊してしまったインストール環境を以前の状態に一瞬で戻せるため、設定ミスを気にせず自由に操作できる。フルバージョンはオフライン完結型で全データが同梱されており、ライト版は初回起動時に各OSのディスクイメージをダウンロードする形式だ。
収録されたOSの幅は異例に広い。1948〜1950年代のメインフレーム(Manchester Baby・EDSAC・CTSS)、1970〜80年代のミニコンピューターとワークステーション(TOPS-10/20・ITS・Multics・SunOS・IRIX・NeXTSTEP)、家庭用コンピューター(Apple II・Commodore・ZX Spectrum・PC-88・MSX)、PC向けOS(DOS各種・OS/2・BeOS・Windows 1.0からLonghornβ版・クラシックMac OS〜Mac OS X 10.5)、さらには研究用のPlan 9・Oberon・Smalltalk環境なども含まれる。モバイル・組み込み分野ではPalmOS・EPOC/Symbian・初期のAndroid/iOSも可能な範囲でエミュレーション収録している。
自動・手動のアップデートに対応しており、新規OSが追加されてもVM全体を再ダウンロードすることなく差分で反映される。起動環境はWindows・macOS・Linux向けのショートカットが用意されており、QEMUやVirtualBoxを個別にインストールせずにすぐ使い始められる。