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1980年代の名機X68000の完全復刻に向けてーー専用モニターのクラファン開始

1980年代のパソコン黄金期を代表する名機「X68000」の復刻プロジェクトを手がける瑞起が、新たなクラウドファンディングを開始した。今回は復刻版「X68000 Z2」と同サイズの専用モニターの製品化を目指しており、目標金額を3300万円に設定している。2025年7月30日まで支援を受け付け、2025年12月頃の出荷を予定している。

X68000は1987年にシャープが発売したパーソナルコンピューターで、当時としては高性能なグラフィック機能やサウンド機能を備え、ゲーム制作やクリエイティブ分野で愛用された伝説的な機種だ。瑞起は2025年2月まで実施したX68000 Z2本体のクラウドファンディングで5400人を超える支援者から資金を調達し、復刻版の開発を進めている。

今回の専用モニターは8インチサイズで、4:3のアスペクト比を採用している。オリジナルのブラウン管モニターの雰囲気を再現するため、湾曲したアクリルを組み合わせたデザインとなっている。現行のX68000 Zモニターが5インチだったのに対し、サイズアップしながらも省スペースを実現している。

レトロゲーム機復刻の専門企業が手がける本格仕様

瑞起はこれまで数々のミニレトロゲーム機の開発・製造に携わってきた企業で、「知る人ぞ知る名機の復活」をコンセプトにProject Zを立ち上げている。今回のモニターには台座と本体の間に回転機構を導入し、好みの角度に調整できる機能も搭載した。

モニターの仕様は解像度1024×768、60Hz対応で、HDMI入力とイヤホンジャックを装備する。ステレオスピーカーも内蔵しており、USB Type-C電源(5V3A)で動作する。重量は約1500gを予定している。

プロジェクトでは専用モニター単体のほか、前回支援できなかった人向けのX68000 Z SUPER/Z XVIの2ndロットも同時募集している。これにより、本体とモニターをセットで入手できる複数のプランを用意している。

開発状況は毎週木曜日20時からのYouTube配信「Z-CLUB部室放送」で随時報告される予定だ。

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X68000 Z2専用モニタープロジェクト(きびだんご)

FabScene編集部

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