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ユカイ工学、音や触れ合いに反応するバッグチャーム型ロボット「Mirumi」をKickstarterで公開

ユカイ工学は、バッグに取り付けて持ち歩けるコンパニオンロボット「Mirumi」(ミルミ)の支援をKickstarterで募集している。周囲を見回したり、音に反応して振り向いたり、頭を撫でると反応したりと、生き物のような振る舞いで持ち主とのコミュニケーションを生み出す。

Mirumiは、ふわふわの毛並みに覆われた手のひらサイズのロボットだ。名前は「見る」と「ぬいぐるみ」を組み合わせた造語で、赤ちゃんが周囲をキョロキョロと見回すような仕草がコンセプトになっている。

頭部にはタッチセンサー、体内には2つの音声センサーを搭載する。撫でると頭を傾けたりうなずいたりといった反応を見せ、音や声がする方向に顔を向ける。何もしていないときも自発的に動き、視線が合うと恥ずかしそうに目をそらすような動作をする。

反応パターンは独自のアルゴリズムでランダムに選択される。同じ刺激に対しても毎回異なる反応を返すことで、機械的な印象を薄め、生き物らしさを演出している。動作はサーボモーターが担う。

腕の部分は柔軟性と保持力を両立した素材で作られており、バッグのストラップやポールにしがみつくように取り付けられる。推奨するストラップ径は10〜15mm。本体サイズは100×118×143mm、重量は約135gで、両手に収まる大きさに設計された。外装素材には日本製の生地を採用し、カラーはピンク、グレー、アイボリーの3色を用意する。

画像出典元:KickStarter

バッテリーはUSB Type-Cで充電でき、充電時間は約2時間。バッテリー残量が少なくなると疲れたように頭を振り、充電完了後にケーブルを外すと元気よく頭を上げる動作で状態を知らせる。対象年齢は15歳以上となっている。

ユカイ工学はは「BOCCO emo」や呼吸誘導クッション「fufuly」、飲み物冷却ロボット「Nékojita FuFu」など、実用性よりも情緒的なつながりを重視したロボット製品を手がけてきた。Mirumiもその延長線上にあり、便利さではなく、ふとした瞬間に生まれる小さな喜びの提供を目指している。

Kickstarterでの支援価格は1台119.90ドル(約1万8000円)から。出荷は2026年5〜6月を予定している。


関連情報

Mirumi: A Charm Robot that Steals a Glance—and Your Heart(Kickstarter)

FabScene編集部

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