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80年代の名機「303」サウンドを自作できる、オープンソースの小型シンセ

1980年代にRoland TB-303が生み出した「アシッドサウンド」は、テクノやハウスミュージックの原点とされる。フィルターのカットオフとレゾナンスをぐりぐり回したときに出る、うねるようなベース音だ。lonesoulsurfer氏が開発した「Acid Drip」は、このサウンドを自分の手で作れるオープンソースのシンセサイザー+ドラムマシンだ。GitHubとInstructablesでファームウェア、回路図、組み立てガイドが公開されている。

ハードウェアの核はRP2040(Raspberry Pi Picoと同じデュアルコアプロセッサー)だ。2つのコアでベースシンセとドラムマシンを同時に動かす。ベースシンセには16ステップのアシッドシーケンサーが内蔵され、ドラムマシンには16パターンのグルーブジェネレーターがある。音声処理にはArduino向けのオーディオライブラリーMozziを使う。

操作系には16個のCherry MXメカニカルキーと、カットオフ、レゾナンス、ディレイを調整する3つのポテンショメーターを備える。320×240ピクセルのカラーTFTディスプレイにパターンと波形が表示され、3.5mm出力端子とシンク入力端子を搭載する。外部のドラムマシンやシーケンサーとテンポを同期させることもできる。

ベースシンセのエンジンは10年前にTschibo00氏がArduino向けに公開した「BadAss basS」を移植したもので、ドラムエンジンはMatt Bradshaw氏のローファイドラムマシン「DrumKid」がベースだ。どちらもオープンソースのプロジェクトで、Acid Dripはこれらを1台の装置に統合した。公開されているのはv2で、v1からミキサー用のポテンショメーターが追加された。

TB-303の中古価格が数十万円に高騰している現在、数千円の部品で同じ系統のサウンドを体験できるプロジェクトとして、電子工作と音楽の両方に興味がある人に向いている。

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FabScene編集部

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