ABSやASAを3Dプリントすると、有害なガスが出る。庫内を密閉してもすき間から漏れるので、印刷中はファンで吸い出して活性炭フィルターに通したい。とはいえ、毎回ファンを手で回すのは忘れがちだ。そんな課題から、ADYDesigns氏が、Bambu製プリンターの状態に連動して動く自動ヒューム排出機「Bambu Automatic Fume Extractor」を公開した。
仕組みの中心はESP32だ。ユーザーのBambuクラウドアカウントから、プリンターの状態を読み取り専用で取得する。印刷を検知すると、ファンを最低速(8〜10%)で回し始め、庫内をわずかな負圧に保つ。すると、有害なガスはドアのすき間から漏れる前に、活性炭フィルターを通って吸い出される。さらにプリンター側の排気ファンが上がれば、それに合わせて自分のファンも速度を上げる。1台でも2台でも監視できる。
クラウドに頼らない手動モードも用意されている。ESP32のGPIO35に10kのポテンショメータをつなぐと、入力が約0.3vを超えた時点で手動に切り替わり、つまみの回し具合に応じてファンが回る。将来Bambuがクラウド連携を止めても、あるいは別メーカーのプリンターで使いたい場合でも、これで動かせる。
ハードは、活性炭を入れる3Dプリント製のフィルター箱に、92mmの高静圧ファンとESP32、12V電源を組み合わせる。ファイルはMakerWorldに、コードと部品表、写真付きの手順はGitHubにある。ライセンスはGPLv3で、PWMファンを備えた他のフィルター箱に応用したり、屋外排気のインラインファンとして使ったりもできる。製作者は、まだ手のかかるプロジェクトだと断りつつ、有害なガスへの対策を自動化したい人に向けて公開している。