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ラズパイで1995年製カシオ手帳をLinux化、82個のボタンは全動作

1995年製のカシオ製デジタルオーガナイザーが、外見をほぼそのまま保ちながらLinuxで動くようになった。製作したのはTundraLegendZ氏で、「ブロートウェアが入っておらず、広告も表示されない、完全に自分がコントロールできる電子手帳が欲しかった」というのが動機だ。現在はフリマサイトで約25ドル(約4000円)ほどで手に入る「Casio SF-5」シリーズを題材に選んだ。

内部にはRaspberry Pi Zero 2Wをメイン処理系として、Raspberry Pi Picoをキーボードコントローラーとして組み込んだ。Picoは全82個のボタン入力を処理するためにGPIOピンをすべて使い切っている。スクリーンは4.3インチ480×800の「VS43011C40」LCDに換装し、設定の調整でオリジナルとほぼ同一の見た目に仕上げた。キーボードのリバースエンジニアリングだけで、マルチメーターを使った8時間の作業が必要だったという。

元の筐体の「個性」を保つことにこだわった点が特徴だ。電源ボタン、画面照明、RTCスロット、そして元々搭載されていたピエゾブザーがすべて動作する。ブザーはベートーヴェンの楽曲を演奏できる状態になっており、照明ボタンにはターミナルの配色切り替えを割り当てた。バッテリーは6000mAhを内蔵し、13〜22時間の連続動作が可能だ。OSはPythonで自作中で、外見はほぼオリジナルのままLinuxが動いている。

着手から約3週間で動く状態に到達した。今後は3WのIR送信モジュールを組み込んで複数テレビの一括制御なども計画している。同じ「Casio SF-5」シリーズ(SF-5500、SF-5700、SF-5900)であれば同一の配線で再現でき、配線図と設計ドキュメントは後日公開を予定しているという。

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FabScene編集部

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