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電源も通信解析も1台にまとめた測定器を個人が公開、制御はESP32が担う

自分で設計した基板が届いた日、最初にやることは決まっている。電源をつないで、狙った電圧が出ているか測り、通信線が生きているか確かめる。どちらの作業にも安定化電源と信号発生器、それに通信の種類ごとの解析装置が要る。机の上が測定器で埋まり、それぞれをパソコンにつなぐことになる。

Equivalent-Might-477氏が公開した「DOGS²」は、その一式を1台にまとめた装置だ。名称はDual Output Generator Supply Stationの略で、2系統の電源と信号発生器、組み込み機器でよく使う通信の解析機能を1つの筐体に収める。前面の操作盤と各機能の制御はESP32-WROOMが担う。

ESP32の使い方に特徴がある。無線でデータを飛ばすだけの部品として置くのではなく、前面の表示とつまみ、ボタンを含む操作系全体と、測定の動作そのものを受け持つ。ファームウェアはC言語で書き、PlatformIO経由のESP-IDFで構築する。

現時点で動く機能は幅広い。2系統の電源は定電圧と定電流の両方で制御でき、電圧と電流を測りながら使える。方形波の発生器は周波数と波形の比率を指定できる。通信側はUARTとRS485の端末機能、CANの受信と選別と送信、I2Cの傍受と読み書きに対応する。CANの処理にはESP32内蔵のTWAIを使う。Bluetooth経由で機器を操作したりデータを受け取ったりもでき、パソコンのUSB端子をふさがない。

同氏は未完成の部分も明示している。1-Wireの解読とLINの完全な対応は開発中で、文書の中でもその旨を記してある。公開したのはv1の試作段階で、5台を組み立てて特性の測定と文書化、筐体の設計を進めているところだ。掲載した数値は試作機の実測値であって最終仕様ではないと断っている。

公開の範囲は広い。ファームウェアの全ソースと構築設定、端末コマンドの説明、既知の不具合に加え、回路図とEasyEDAで編集できる設計データ、部品表、基板製造用のファイルまで置いてある。ライセンスはソフトウェアがGPL-3.0、ハードウェアがCERN-OHL-W-2.0を採る。同氏はファームウェアと文書、ESP32側の実装について技術的な批評を求めている。

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FabScene編集部

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