ポケットベル(ポケベル)の無線部を外し、代わりにWi-Fi対応のマイコンボードを組み込んで、Webブラウザーからメッセージを送れるようにする「ESPager」を、Corey Harding氏がGitHubで公開した。対象は米Motorolaの初代「Advisor」で、ブラウザーで入力した文章がポケベルの画面に表示される。
ポケベルは本来、無線部が電波から取り出した信号を、データの入力端子を通して本体の基板に渡す。ESPagerは無線部の基板を抜き、空いた入力端子に、ESP32-C3から信号線を1本つなぐ。ESP32-C3は、ポケベルの通信方式「POCSAG」か「GSC」に沿って信号を組み立て、その信号を入力端子へ直接送り込む。本体から見ると、電波で呼び出されたときと同じ信号が届く。ポケベルの電源が入っているかどうかを示す端子も、別の1本でESP32-C3につなぐ。
電源は、3.7Vの小型リチウムイオン電池(10440型)1本でまかなう。保護回路を通してESP32-C3に直接供給し、ポケベルの本体には降圧回路で1.5Vを作って渡す。配線を通すため、元の電池ホルダーを外し、裏ぶたの角を切る。マイコンボードは、市販の小型のESP32-C3ボードを使う。ポケベル本体の設定を書き換えるときにつなぐ、柔らかい樹脂(TPU)で印刷する治具の3Dデータも同梱している。
起動するとESP32-C3がWi-Fiのアクセスポイントになり、Web画面で宛先の番号と文章を入力して送る。URLに文章を入れて送る仕組みも備え、電話交換機のソフトウェア「Asterisk」と組み合わせて使う手順も公開している。
説明は初代Advisor向けに書かれているが、同氏は、同じ方式に対応するほかのポケベルにも使えるとしている。ライセンスはGPL-3.0だ。