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4色3Dプリンター「AD5X」の純正システムを置き換えるOS「Kiln OS」

Flashforgeの4色対応3Dプリンター「Adventurer 5X(AD5X)」の純正システムを丸ごと置き換えるOS「Kiln OS」が、GitHubで公開された。作ったのは米国のdjvalic氏だ。Kiln OSは、プリンター本体のLinuxから制御基板のファームウェアまでを、オープンソースのものに入れ替える。

AD5Xの純正ファームウェアは、3Dプリンター用のオープンソースのファームウェア「Klipper」を、Flashforgeが2024年に分岐させたものだ。同氏によると、純正ではモータードライバーの異常を検知する機能が切られている。Kiln OSは、本体と、メイン基板・ヘッド基板の2枚すべてでKlipper本家のv0.13を動かし、この検知機能を有効にした。同OSはブラウザーとプリンターのタッチ画面の両方に、オープンソースの操作画面を載せ、4色の自動切り替え装置「IFS」もKlipperの追加モジュールで動かす。

AD5X向けには、改造ファームウェア「zMod」が先に公開されている。zModは純正の起動処理に組み込まれ、Flashforgeのシステムと並んで動く。Kiln OSは、Flashforgeのアプリケーションを動かさない点が異なる。

同氏は、起動の仕組みに安全策を設けた。電源を入れると、まず起動用の領域に残した純正のカーネル(OSの中核部分)が立ち上がり、Kiln OSのカーネルをメモリーに読み込んで切り替える。Kiln OSのカーネルが起動に失敗すれば、プリンターは純正のカーネルで動く。本体の記憶装置(eMMC)にある2つの領域の片方には復旧用のOSを置き、メインのシステムが起動を終えられなければ、次の電源投入で復旧用のOSが起動する。

同氏が配布するイメージには、Flashforgeのファイルを含めていない。必要なドライバーや純正のカーネルは、インストーラーが利用者のプリンターからコピーする。同氏は、純正のシステムに戻すコマンドも用意した。

Kiln OSは、USBメモリーかSSHで導入できる。ただし同氏が毎日使っているのは0.6mmノズルのAD5X 1台で、USBメモリーからの導入はエミュレーター上でしか試していない。純正やzModで調整した設定は引き継がれないため、同氏は事前のバックアップを求めている。ライセンスはGPL-3.0以降だ。

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FabScene編集部

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