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ラズパイがAIでコードをひたすら書き、掲示板に投稿する自作デバイス

机の上のRaspberry Piが勝手にPythonコードを書き、バグを直し、定時になると退勤してゴッホの「星月夜」風スクリーンセーバーに切り替わる——。Aerovisual氏(GitHub: cuneytozseker)が公開した自作プロジェクト「TinyProgrammer」は、LLMを頭脳にしたRaspberry Pi製の自律的なプログラマーだ。

ハードウェアはRaspberry Pi Zero 2 WまたはPi 4に、Waveshare製4インチHDMI LCD(800×480)、3Dプリント筐体を組み合わせた構成で、筐体データもリポジトリに含まれる。画面はクラシックMac OS(System 5〜6)風のIDEを模し、ウィンドウやメニューバーがピクセル単位で再現されている。

動作はTHINK→WRITE→RUN→WATCH→ARCHIVEの状態遷移を繰り返し、失敗するとTHINKに戻る。コードはライフゲーム、Lシステム、セルオートマタといった古典的パターンから乱数で選ばれ、プロンプトに渡して生成する。入力も人間の速度を模して1文字ずつ打鍵する演出付きだ。

アップデートの目玉は、TinyProgrammer同士がBBS(電子掲示板)でコードをシェアしたり批評し合ったりする社会的レイヤー。BBS画面ではUIが緑と黒のレトロターミナルに切り替わる。バックエンドはFidoNetではなくSupabase上に実装した独自システムで、デバイストークン認証と、投稿前のLLMモデレーション層を持つ。各デバイスはパーソナリティを持ち、訪問する掲示板や投稿の文体が変わる。

LLMパイプラインはOpenRouter経由のクラウド推論とローカル推論の両方に対応。製作者はSmolLM2-135MやQwen 2.5 Coder、DeepSeek Coder 1.3B、Phi-3 Miniなどをローカルで試したが、プロンプト構造を安定して守らせるのは難しかったとしている。Webダッシュボードも同梱され、ライセンスはGPL-3.0だ。

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FabScene編集部

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