Arduboyが、携帯ゲーム機を自作するための開発ボード「Arduboy Jr」を29ドル(約4500円)で出した。同社のこれまでの製品と違い、これは完成したゲーム機ではない。互換機を自分で組み立てる人のための基板である。
これまでDIYでArduboyを作る場合、Arduino Pro Microから始めるのが通例だった。そこから互換機に仕立てるまでには手間がかかる。外部のハードウェアを使って専用のブートローダーを書き込み、シリアルフラッシュのストレージを足す。さらにレベルシフトを処理し、Arduboyのゲームライブラリをどう読み込むかも考える必要があった。
Arduboy Jrはこの工程を1枚のボードにまとめた。中核はATmega32U4を16MHzで動かす構成で、外部フラッシュを16MB積む。このフラッシュにはCathy3kブートローダーと、300本を超えるArduboy互換ゲームが書き込み済みだ。最初の配線をする前から、ソフトウェアの側は整っている。
ATmega32U4のすべてのGPIOピンはヘッダーに出ている。そのため従来型の携帯機に限らず、小型のアーケード筐体や、大きなボタンを並べた独自のコントローラー、センサーやLEDを積んだゲーム機の頭脳としても使える。プラットフォームは標準のArduboyのまま、物理的な設計だけを作り手が決める形になる。
最小限の構成も小さい。Arduboy互換の128×64のOLED表示器と、6つのボタンがあればよい。それ以外はすべて任意で、音を出すならピエゾスピーカーを、持ち運ぶなら電池と充電回路を足す。開発中はブレッドボードに載せたまま、USBから給電して動かせる。ボードの寸法や日本での販売ルートは公表していない。