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ArduinoエッジAI向け「VENTUNO Q」予約開始、約4万8000円で16GB RAM

Arduinoは2026年8月25日、エッジAI向けのシングルボードコンピューター「Arduino VENTUNO Q」の予約受付を始めた。導入価格は299ドル(約4万8000円)で、納期は4週間後としている。同社の公式ストアでは受付開始から間もなく在庫切れの表示に変わり、入荷通知の登録を受け付けている。

VENTUNO Qは、性格の違う2つのプロセッサーを1枚に載せた「デュアルブレイン」構成を採る。AIを担うのはQualcommのDragonwing IQ8(IQ-8275)で、8コアのKryo CPU、Adreno 623 GPU、40 dense TOPSのHexagon NPUを備え、UbuntuまたはDebianが動く。制御を担うのはSTMicroelectronicsのSTM32H5F5(Cortex-M33、250MHz)で、Zephyr上のArduino Coreを走らせ、モーターやCAN-FD、PWMをサブミリ秒で動かす。両者はRPCブリッジでつながり、カメラの映像から状況を判断する処理と、機構を正確に動かす処理を1枚のなかで分担する。

メモリーはLPDDR5 16GB、ストレージはeMMC 64GBで、M.2コネクターにNVMe Gen.4のSSDを足せる。MIPI CSIのカメラ端子を3系統持ち、HDMI出力、USB-CのDisplayPort Alt Mode、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、2.5Gbpsの有線LANを備える。電源はUSB-Cのほか、DCジャックとネジ端子で12〜24Vを受けられ、装置に組み込む用途も想定する。

拡張の間口が広いのも特徴で、Arduino UNOのシールドがそのまま挿さり、40ピンのGPIOヘッダーはRaspberry PiのHATと電気的にも機械的にも互換性がある。Qwiicコネクターを備えるためModulinoノードやQwiic対応センサーも数珠つなぎにできる。開発環境のArduino App Labは、スケッチとPythonスクリプトとAIモデルを同じ画面で扱い、Edge Impulse StudioとQualcomm AI Hubを通じて学習済みモデルを引き込める。ローカルで動くLLMのQwen 4やGemma 4、画像と言語を扱うQwen 3 VLM、音声合成と音声認識、MediaPipeによるジェスチャー認識、YOLO-Xによる物体追跡、PoseNetによる姿勢推定が、いずれもネットワークにつながずに使える。ROS 2にも対応する。

Qualcommの傘下に入ったArduinoにとって、同社製プロセッサーを載せたボードは2025年10月の「Arduino UNO Q」に続く2枚目にあたる。UNO Qがボードの寸法をUNOに合わせた入門機だったのに対し、VENTUNO Qは基板を大きく取り、メモリーと入出力を増やして本格的な処理に振っている。日本国内での取り扱いと価格は明らかにされていない。円換算は2026年8月25日のレートによる。

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FabScene編集部

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