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BondtechがPrusa用ノズルの表示誤りを認める、硬さは硬化鋼の半分

スウェーデンのBondtechは2026年7月29日、ツールチェンジャー「INDX」に同梱したノズルが、販売時に表示していた硬化鋼ではなかったと公表した。同社のWebサイトは硬化処理済みで研磨性フィラメントに使えると記載していたが、実際に出荷したのは窒化浸炭処理の鋼だった。共同創業者のGustav Bondéus氏が、表示の誤りと説明不足を謝罪している。

INDXは8基のツールヘッドを瞬時に切り替える機構で、Prusa Researchの「CORE One+ INDX Upgrade Kit」に採用されている。ノズルを誘導加熱で急速に温める方式を採るため、磁界に反応する金属しか使えず、一般的な真鍮ノズルは選べない。

硬さの差は数値ではっきりしている。同社が抜き取り検査で測った出荷品の硬さはロックウェルCスケールで約30〜32だった。同社が示す比較値では、真鍮ノズルが0〜10、通常の鋼が20〜25、本来の硬化鋼が55〜60にあたる。窒化浸炭は表面に窒素と炭素を拡散させて外側だけを硬くする処理で、内部は硬化鋼より軟らかいままになる。

なぜ表示どおりの製品にならなかったのか。Bondéus氏が顧客への返信で説明したところによると、開発段階では硬さ約60の完全な硬化鋼を検討していたが、量産で加工が安定しなかった。切削工具が加工に耐えられず、品質のばらつく製品を出すより窒化浸炭版を当面供給する道を選んだという。

影響を受けるのは、INDX Founders Editionに同梱された全ノズルと、Prusa CORE One+ INDX Upgrade Kitの初期ロットに同梱される全ノズルになる。すでに届いた製品や近日中に届く製品の箱には、誤った「hardened」の表示が残っている可能性がある。同社は新しい箱では正しく表示するとしている。

実用上の線引きも示した。PLAやPETG、ABS、ASA、TPU、ナイロン、ポリカーボネート、充填材の入っていないPCブレンドなど、研磨性のない材料では問題なく使える。一方でガラス繊維や炭素繊維の入ったフィラメント、蓄光フィラメント、金属を混ぜたフィラメントでは摩耗が早まる。同社は数週間以内に、深さ方向の硬度分布と、研磨性フィラメントを何kg流すまで使えるかを別途公表するとしている。

補償の内容は決まっていない。同社は、初期の試験を終えて量産の見通しと生産能力を計算するまで、時期も価格も約束しないと明言する。硬化ノズルの製造原価が分からないまま割引率を示せば誤解を招くとして、公平で実行可能な補償を用意する方針を示した。真の硬化ノズルが量産に至るまでには、開発と試験、検証、生産準備で数カ月かかる見込みだという。返品と返金も選べるが、同社としては手元に残してもらったうえで、後日の交換の道を用意したいとしている。

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FabScene編集部

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