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カーネギーメロン大学、身近な物の状態を12種類の表情で示す端末を開発

米カーネギーメロン大学のDaehwa Kim氏とChris Harrison氏は、冷蔵庫や植物といった身の回りの物に取り付けると、その物の状態をキャラクターの表情で表す小型の端末「OATs(Object-Agent Twins)」を開発した。論文は、たまごっちのような相棒を、電子工作の知識がない人でも手早く作れる道具一式だと説明している。

端末は、Waveshare製のESP32-S3ボードと対角40mmの2色の電子ペーパー、1100mAhの電池、3Dプリントしたケースで構成する。利用者は、ボードに載った温度・湿度センサーとマイクに加え、背面の端子に水分、照度、動き、人感の外付けセンサーをつなげる。1台あたりの費用は20ドル(約3200円)未満で、外付けセンサーはいずれも5ドル(約790円)未満だった。

利用者がWebの画面で物の名前や特徴を入力すると、GoogleのAI「Gemini」の画像生成モデルが、ドット絵風のキャラクターを描く。システムは続けて、心理学の感情モデルに基づく12種類の感情それぞれについて5コマの動きを作り、合計62枚の画像を端末に送る。どんなときに喜び、どんなときに不満を持つかという振る舞いもAIが下書きし、利用者が書き換えられる。端末は1時間ごと、またはセンサーの値が急に変わったときにだけサーバーへ値を送り、AIが選んだ感情を画面に表示する。研究チームは、待機中の端末を省電力の状態で眠らせ、通信の回数を絞ることで、電池が約1週間もつとしている。

研究チームは、12人の参加者に7日間、自宅や職場でOATsを使ってもらった。取り付け先は冷蔵庫、やかん、猫のトイレ、ベッド、光造形3Dプリンター、ダンベル、ドア、植物などだった。冷蔵庫に付けた参加者は、扉側の温度が庫内より下がりにくいことに気付き、野菜としょうゆの置き場所を入れ替えた。3Dプリンターに付けた参加者は「印刷に失敗すると以前は落ち込んだが、今はOATとのやりとりがあるので、試行を繰り返すのが楽しくなった」と答えた。

一方で研究チームは、物に気持ちがあるように見せることで、利用者が端末の能力を実際より高く受け取るおそれがあるとしている。期間が1週間と短く、目新しさの影響があったことも課題に挙げた。現在は感情の判断をクラウドのAIで行っているが、研究チームは将来、端末の中で処理し、自転車や持ち歩く水筒にも使えるようにしたいとしている。

研究チームはソフトウェアとハードウェアの設計データを公開するとしており、プロジェクトのWebサイトではGitHubでの公開を「近日」としている。成果は、11月2〜5日に米デトロイトで開かれるユーザーインターフェース技術の国際会議「UIST 2026」で発表する。

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FabScene編集部

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