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レールもベアリングもない3Dプリント製プロッター「Makerplot 2.0」公開

紙にペンで図形を描くペンプロッターを自作しようとすると、たいていは精密なシャフトやリニアベアリング、専用の金具がいる。エンジニアのSimone Carriero氏は、そうした部品を使わずに動く3Dプリント製のペンプロッター「Makerplot」を作り、その全面改良版「Makerplot 2.0」を公開した。レールもベアリングも使わない構造はそのままに、描ける範囲を自由に広げられるようにした。

Makerplotは、紙の上に置いて、ペンをX方向とY方向に動かし、描かないときはペンを浮かせる仕組みだ。本体は少数の3Dプリント部品とボルト、電子部品だけで組める。リニアレールやベアリングを省いた分、印刷したパーツの動きそのもので位置を出す。Carriero氏はこの設計を、機構を限界までそぎ落とした「純粋な機械設計の挑戦」と位置づける。

2.0では、設計を一から見直し、速度と精度を上げた。最も大きな変更は、描画範囲を制限なく広げられる点だ。これまでは決まった大きさの紙に収まる範囲だったが、構造をスケールできるようにして、大きな紙にも対応する。簡単に印刷でき、組み立てやすく、改造もしやすいという当初の狙いは引き継いでいる。

制御は、Arduino互換のマイコン(ATmega328)とステッピングモーターで動かす。ファームウェアには、歯車やベルトのわずかな遊びを補正するバックラッシュ補正を組み込み、簡素な機構でも線がずれにくいようにしている。安価な部品で組めるため、教育用途や入門用にも向く。

元のMakerplotは、クラウドファンディングで提供された。2.0は、その設計を引き継いだ最新版にあたる。市販のキットや精密部品に頼らず、3Dプリンターと数点の部品から描画機械を組める点が、この設計の特徴だ。

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FabScene編集部

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