米Keephavenは2026年9月25日、Raspberry Pi 5を使い、写真や動画を自宅で保管する機器「Keephaven」のOSを、オープンソースソフトウェアとしてGitHubで公開した。販売している機器と同じOSを、SSDに書き込めばそのまま使えるデータ一式として無料で配布しており、Raspberry Pi 5とSSDを用意すれば、販売品と同じ機器を自分で組める。ライセンスはAGPL-3.0で、開発はDafarus氏が1人で手がけた。
Keephavenは、写真や動画、音楽などを月額制のクラウドサービスに預ける代わりに、自宅に置いて使う機器だ。初めて起動した時点で、写真管理の「Immich」や動画配信の「Jellyfin」など、6つのオープンソースアプリが使える状態で立ち上がる。対象は写真、動画、音楽、オーディオブック、電子書籍・マンガ、ニュースだ。Wi-Fi、すべてのアプリ、共有フォルダーのパスワードは1つにまとめてあり、共有フォルダーにはどのパソコンからでもファイルを入れられる。
機器自身がWi-Fiの電波を出すため、インターネットやルーターがなくても使える。同社のWebサイトによると、キャンプ場で試したところ、スマートフォンやプロジェクターなど少なくとも5台に同時に配信できた。
利用者が手をかけなくても動き続けるように作られている。SSD内の別の領域にシステムの予備のコピーを持ち、システムが壊れると、次の起動時にコピーから自動で戻す。更新は1日1回確認し、利用者が画面でインストールを選んだときだけ入れる。同社が配信したものと確認できない更新は受け付けない。2台を組み合わせれば、1台がもう1台に毎晩バックアップを取る。
自分で組む場合、動作を確かめた構成は、メモリー8GBのRaspberry Pi 5にNVMe接続のSSDをつなぎ、SSDから起動する形だけだ。OSはSSDの先頭の35.4GBを使い、残りを写真や動画の保存に充てる。配布ファイルは圧縮した状態で6.27GBある。初回の起動時に作られるWi-Fiのパスワードは、販売品ならシールに書いてあるが、自分で組んだ場合はSSDを一度取り外してLinuxのパソコンにつなぎ、読み出す必要がある。
販売品は、Raspberry Pi 5(8GB)、Samsungの1TBのSSD、アルミ製のケース、27Wの電源を組み合わせ、注文を受けてから組み立てる。2026年9月27日時点で公式サイトの表示は売り切れで、価格は載っていない。自分で組んだ機器は、サポートと返金の対象外だ。