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3Dプリントを駆使して約40万円、AIで歩行を学習する人型ロボットの全設計が公開

3Dプリンターがあれば、約40万円の部品費でAIが歩き方を自習する二足歩行ロボットを自作できる——そんな設計がすべて無料で公開された。開発したのは、世界中の研究者がAIモデルを共有するプラットフォーム「Hugging Face」のVirgile BATTO氏らのチームだ。ロボットの名は「LeRobot Humanoid」。構造部品のほぼすべてを3Dプリントと市販品で組み立てられる二足歩行ヒューマノイドだ。

公開された内容は組み立て説明書だけではない。部品表、配線図、組み立て手順、シミュレーションで事前に動きを試す環境、実機との差を縮めるツール、機械学習でロボットに歩き方を覚えさせる訓練環境まで5種類のリポジトリがすべて公開されている。部品が壊れたら再プリントして交換でき、設計を変えたければ試し直せる。ロボットを「研究発表のための一品物」ではなく「繰り返し作れる道具」として設計した点が、この公開の最大の特徴だ。

現時点では下半身の二足歩行が中心で、シミュレーションで学習した「立位を維持する」動作を実機に移植する初期段階まで達している。実機を動かすには丁寧な調整と安全確認が必要で、完成品ではなく研究者や上級Maker向けの実験プラットフォームと位置づけている。上半身と腕の統合は今後の課題だ。

産業用の二足歩行ロボットは数百万〜数千万円が当たり前で、設計も非公開のものが多い。自作できて、AIで歩き方を学習させられて、壊れたら直せる価格帯のロボットが設計図ごと公開されたことで、研究室以外の個人や学生も実機を使った実験に踏み込みやすくなる可能性がある。

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FabScene編集部

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