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NASA小惑星探査機が火星で撮影、直径470kmクレーターの疑似カラー画像公開

NASAの小惑星探査機「Psyche(サイキ)」が2026年5月15日、火星に最接近した直後に撮影した画像が5月19日に公開された。写っているのは火星南半球の「ホイヘンスクレーター(Huygens Crater)」周辺で、直径約470kmに及ぶ二重リング構造を持つ大型衝突クレーターだ。クレーターは画像右上に位置しており、周囲には無数の古い衝突跡が密集している。

Psycheに搭載された多波長イメージャー(マルチスペクトルイメージャー)は赤・緑・青の複数波長帯を個別に捉え、それぞれのデータを組み合わせて「疑似カラー画像(エンハンスドカラー)」を生成する。肉眼では単調に見える茶色や灰色の岩石表面が、青・紫・黄褐色など鮮やかな色で表現されており、ダスト・砂・基盤岩それぞれの組成の違いが色として可視化されている。1ピクセルが約670mに相当する解像度で撮影されており、地形の細部まで記録されている。

PsycheはNASAのディスカバリー計画の一環として2023年10月に打ち上げられた探査機で、太陽系形成の鍵を握ると考えられる金属質の小惑星「16 Psyche」に向かっている。今回の火星接近は重力助走(グラビティアシスト)のために計画されたもので、火星の重力を利用して速度と軌道を調整し、小惑星帯への移動に活用した。多波長イメージャーはこの「通りがかり」に科学観測も行っており、今回の画像はその成果の一つだ。

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FabScene編集部

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