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Olimexが9100円のレトロPCを発売、Apple IIのゲームが動く

ブルガリアのOlimexが2026年9月4日、キーボードの筐体に本体を収めたレトロコンピューター「Neo6502kbd」を発表した。価格は50ユーロ(約9100円)で、同社のWebサイトでは在庫ありとして販売している。1977年に発売されたApple IIが積んでいた8ビットプロセッサー6502の系列にあたるW65C02を実物で載せ、Apple IIと同じ8ビット期のOric Atmosをエミュレートして、HDMI出力で今のテレビやモニターに映す。

作りは2023年から続くNeo6502シリーズを引き継ぐ。実物の部品として載るのはCPUだけで、RAM、映像、キーボード、音声、入出力はRaspberry Piが設計したマイコンRP2040が受け持つ。W65C02の外側にメモリーチップも周辺ICも並ばず、RP2040がその働きをまとめて再現している。

キーボード本体は285×123×30mmで、背面にUSB-Aホスト4つとHDMI、給電用のUSB-Cを並べる。左側面には書き込み用のUSB-C、BOOTボタン、電源スイッチ、拡張用のUEXTコネクターを置く。キーボードのケーブルはそのまま残っていて、別のパソコンに挿せば普通のUSBキーボードとしても使える。

価格の置き方がこの製品の要点になる。基板単体のNeo6502は30ユーロ(約5400円)と安いが、USBキーボードと、複数のUSB機器をつなぐハブを別に買い足す必要がある。Olimexは4ポートのハブ「USB-NeoHub」を8ユーロ(約1500円)で売っており、基板と合わせると38ユーロ(約6900円)になる。Neo6502kbdとの差は12ユーロ(約2200円)で、そのぶんキーボードと筐体が付く。液晶と電池を内蔵したタブレット型のNeo6502pcは128ユーロ(約2万3000円)なので、両者の間を埋める位置に入る。

Olimexはゲーム以外の使い道も挙げる。CP/M、ProDOS、BASIC、Pascal、C、アセンブラー、Forthの開発環境がそろう。UEXTコネクターにWiFiモジュール「MOD-ESP8266」を挿せば、Olimexが運営するNeo6502のサーバーからコードを取り込める。

ただし設計データの公開は追いついていない。基板単体のNeo6502は、ハードウェアをCERN-OHL-S v2、ソフトウェアをGPL3、文書をCC BY-SA 3.0で公開し、OSHWAのオープンソースハードウェア認証(UID BG000100)も受けている。一方でNeo6502kbdの製品ページは、ユーザーマニュアル、回路図、KiCadのリポジトリ、EUとUKCAの適合宣言の項目こそ並ぶものの、2026年9月5日時点ではいずれもファイルが結び付いていない。

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FabScene編集部

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