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Olimex、Picoに100Mbpsの有線LANを足す「UEXT-CH390」

ブルガリアのOlimexは2026年11月4日、マイコンボードに100Mbpsの有線LANを足すモジュール「UEXT-CH390」を発表した。価格は4.95ユーロ(約880円)で、予約を受け付けており、11月9日に出荷を始める。Raspberry Pi PicoやPico 2のほか、有線LANの回路を持たないESP32-S3、ESP32-C3、ESP32-C5、ESP32-C6などで使える。

同社はブログで、Wi-Fiを避けたい場面として、家庭のネットワークへの無線経由の攻撃を防ぎたい場合や、金属の壁の向こう、地下室といったWi-Fiの電波が届きにくい場所に機器を置く場合を挙げている。

UEXT-CH390はWCHのEthernetコントローラー「CH390」を載せ、マイコンとはSPIでつなぐ。大きさは50×21mmで、Olimex製ボードの拡張端子「UEXT」と、その小型版で1.0mmピッチの「pUEXT」の両方を備える。CH390はArduinoのほか、Home Assistant向けの機器を設定ファイルから作るツール「ESPHome」が対応している。

同社によると、ESPHomeがCH390を扱えたのはESP32だけで、RP2040には対応していなかった。そこで同社はRP2040用のCH390ドライバーを自ら書き、ESPHome 2026.9.0で動作を確かめた作例をGitHubで公開した。同社のPico互換ボード「RP2040-PICO30U-16」とUEXT-CH390を長さ100mmのケーブル1本でつなぐと、ボードは有線LAN経由でHome Assistantに自動で見つかり、ファームウェアの更新もLAN越しにできる。書き込み用のUF2ファイルも用意しており、同社は実機で数時間の連続動作を確かめたとしている。

同社は移植の途中で解決した問題も説明している。CH390の割り込みとリセットの信号はUEXTの端子に出ていないため、ドライバーはソフトウェアでチップをリセットし、定期的に状態を問い合わせる方式で動く。2つの処理が同時にSPIへアクセスするとボードが固まったため、通信の状態を読む処理はすべてEthernet用の1つの処理の中で動かすようにした。ESPHomeを使わない人向けに、Pico SDKで小さなWebサーバーを動かす作例もある。

同社は回路図、KiCadの設計データ、ファームウェアをGitHubで公開している。ライセンスはハードウェアがCERN Open Hardware Licence v2のStrongly Reciprocal(CERN-OHL-S)、ソフトウェアがMIT、文書がCC BY-SA 3.0だ。

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FabScene編集部

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