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中国の研究チームが噛む感覚を取り戻す歯のインプラントを3Dプリントで作製

中国の研究チームが、噛む感覚を取り戻せる歯のインプラントを、3Dプリンターで作り出した。噛む力を電気信号に変える圧電材料を使い、天然の歯が持つ感覚の一部を再建する。従来のインプラントでは失われていた機能で、成果は学術誌Advanced Scienceに掲載された。

インプラントは、失った歯の代わりに、人工の歯根と歯を顎の骨に埋め込む治療だ。これまでのインプラントは、金やセラミック、チタン合金などで作られ、噛む機能は取り戻せた。ただ、天然の歯にある感覚のフィードバックは戻せなかった。歯には、噛む力や食べ物の硬さを感じ取る仕組みがあるが、インプラントではこれが働かない。

感覚がないと、噛む力を加減できず、無意識に強く噛みすぎることがある。研究チームによれば、この過剰な力が、骨が痩せる症状や、顎の関節の損傷といった問題につながり、治療の妨げになっていた。感覚を取り戻すことが、長く使えるインプラントの課題だった。

研究チームは、圧電材料と呼ばれる物質に着目した。圧電材料は、力を加えると電気を生み出す性質を持つ。チームは、この材料でできた芯を、丈夫な殻で覆った歯を、3Dプリンターで作製した。噛んで力が加わると、芯の圧電材料が電気の信号を生む。

この歯は、噛む力を電気信号に変える、体の感覚器のような役割を果たす。生まれた信号が神経を通じて脳へ伝わり、噛んでいる感覚を呼び起こす仕組みだ。研究チームは、この圧電インプラント歯が、失われた感覚のフィードバックを再建し、噛む力を適切に調整する助けになるとしている。感覚を持つインプラントの実現に向けた、一歩と位置づけている。

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FabScene編集部

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