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u-bloxが約7ミリワットで動く低消費電力の衛星測位チップ「F11」を発表

スイスのu-bloxは、電池で動く小さな機器向けに、消費電力を大きく抑えた衛星測位のチップとモジュール「F11」シリーズを発表した。位置を測るときの電力を、典型的な使い方で約7ミリワットに抑えたのが特徴だ。資産の追跡装置やウェアラブル機器など、長く電池で動かしたい用途に向ける。

GNSSは、GPSなどの測位衛星の電波を受け取り、現在地を割り出す仕組みの総称だ。位置を細かく正確に測るには電力を多く使うため、電池で動く機器では、精度と電池のもちが両立しにくかった。F11シリーズは、状況に応じて測位のやり方を切り替えることで、この兼ね合いを解いた。

鍵になるのが「LEAP」と名付けた省電力の動作だ。測位を必要なときだけ賢く働かせることで、電力を大幅に減らす。u-bloxによると、この動作を使うと、典型的な構成で消費電力を約7ミリワットに抑えつつ、メートル級の精度を保てる。これにより、これまで数か月だった電池寿命を、数年に延ばせるとしている。

上位のチップは、2つの周波数帯の電波を使い分ける仕組みも持つ。測位衛星の電波には、L1とL5という異なる周波数帯があり、両方を常に使うと精度は上がるが、電力を35から50ミリワットと多く消費する。F11シリーズは、開けた空の下ではL1だけを使い、ビルの谷間や木々の下など精度が必要な場面でだけL5を加える。この切り替えにより、常に両方を使う場合と比べて、電力を平均で最大50%減らせる。

シリーズには、2つの周波数帯に対応するチップ2種類と、片方の周波数帯に絞ったチップとモジュール、それに開発用の評価キットがそろう。屋内かどうかの判定や、決めた区域の出入りの検知、電波の偽装を見抜く機能も備える。現在は開発用の試供品として提供しており、2つの周波数帯に対応するモジュールは2026年10月から12月に投入する予定だ。

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FabScene編集部

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