ドイツ・ミュンヘンのSneakprintは、利用者の足に合わせて形を計算した履物を、3Dプリンター用のデータとして販売するサービス「ShoeFactory」を始めた。完成品は届かない。利用者はデータを受け取り、自宅の3Dプリンターで自分用の1足を出力する。第1弾はサンダル「Easy Slide」で、価格は64.99ユーロ(約1万2000円)だ。
注文の流れは3段階だ。まず利用者は、スマートフォンのブラウザーで両足をスキャンする。同社は計測にVolumentalの技術を使い、専用アプリは要らない。同社によると、スキャンは数分で終わる。購入後、利用者は3Dの設定画面で、靴底の厚さや幅、高さを調整し、好きな文字を入れる。設定を確定すると、左右の靴のSTLファイル(3Dプリンターで使う立体データの形式)をまとめたZIPファイルが、通常1〜2分でメールで届く。
利用者は、受け取ったデータを何度でも出力できる。同社は、スキャンは注文1件につき1人分で、別の人の分は改めて注文とスキャンが要るとしている。2人分を1件の注文にまとめることはできない。
同社は、出力に一般的な家庭用3Dプリンターを想定する。対応機種には、Bambu Labの「X1」「P1」、Prusa Researchの「MK4」、Crealityの「K1」、Anycubicの「Kobra」を挙げている。必要な条件は、造形できる大きさが220×220×250mm以上、ノズル径0.4mm、加熱できる造形台、フィラメントをヘッドの直前で押し出すダイレクトドライブ方式の4つだ。同社は材料として、TPUのような柔らかいフィラメントを勧める。データの内部の格子構造や密度は、利用者がスライサー(造形の手順を作るソフト)で選ぶ。自宅にプリンターがなければ、出力サービスに頼んでもよいという。
Sneakprintはこれまで、足のデータを基に3Dプリントした中敷きを組み込むスニーカーを受注生産してきた。自社サイトでの価格は1足249ユーロ(約4万4000円)で、届くまでに3〜5週間かかる。
同社は次のデザインとして、ローファー「Chic Loafer」を75.99ユーロ(約1万3000円)で準備している。また、自分のデザインをこの仕組みで売りたいデザイナーの参加も募っている。
足を計測するのはVolumentalで、Sneakprintは受け取った足の3Dモデルを、立体データを計算する外部のサービスに渡すとしている。注文はShoeFactoryのWebサイトで受け付けている。