sheets.worksが、メカニカルキーボードの打鍵音をブラウザで試聴できるインタラクティブサイト「The Listening Museum」を公開した。1985年発売の「IBM Model M」から最新のカスタムビルドまで36台のキーボードを収録し、カバー範囲は40年以上、8つのスイッチファミリー、500以上のオーディオサンプルに及ぶ。
使い方はシンプルで、ページ上のキーボードカードをクリックすると各モデルの詳細と仮想キーボードパネルが表示される。実際に手元のキーボードでタイピングすれば、選んだ機種の音が各キーに合わせて再生される仕組みだ。vintage、Topre、Cherry MX、custom linear、typewriterといった分類タブから絞り込める。
注目点のひとつが「Alt build」エントリーで、同じスイッチを異なるホストボードとマイクチェーンで録音した別サンプルを並べている。プレートやケースの素材、録音環境が打鍵音に与える影響を、同じスイッチどうしで聴き比べる狙いだ。
音源はすべて、オープンソースのメカニカルキーボードコミュニティから集められたものだ。sheets.works自身は録音者ではなくキュレーターの立場をとっており、Mechvibes、Bucklespring(IBM Model M用、GPL-2.0)、Freesound、Monkeytype、keyboardsoundsなど複数のオープンソースプロジェクトをソースとして明記している。
サイトにはThereminGoatの議論を引用した注意書きも置かれている。サウンドテストはマイクや部屋、ホストボード、キーキャップ、スピーカー等あらゆる要素に影響されるため、聴こえるのは「そのキーボード」ではなく「ひとつのビルドをある環境で再生した音」にすぎないと明記。購入ガイドではなく聴くための博物館として扱うよう求めている。