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つかんだまま物を回す3本指の柔らかいロボットハンド、スペインの大学が開発

スペインのナバラ公立大学(UPNA)とマドリード・カルロス3世大学(UC3M)の研究チームは、つかんだ物を放さずに指の間で回し、向きを変えられる柔らかいロボットハンドを開発した。論文は学術誌「Bioinspiration & Biomimetics」に掲載され、UPNAが2026年10月2日に発表した。

研究チームによると、従来の産業用ロボットは硬い部品でできており、正確だが不器用だ。つかむ物の形を事前に正確に知る必要があり、見誤れば物を壊したり、近くにいる人にけがをさせたりする恐れがある。柔らかい素材でロボットを作るソフトロボティクスは、触れた物の形に自然になじむ。チームは「コップを持つとき、私たちの指が考えなくても形に沿うのと同じだ」と例える。

ただし、これまでの柔らかいハンドの多くは、つかんで保持はできてもそれ以上のことはあまりできなかったという。今回のハンドは柔らかい指を3本持ち、1本ごとに3つの自由度(独立して動かせる方向の数)がある。指は曲がるだけでなく、根元で回転もできる。3本の動きを組み合わせ、物を指の間で転がして、握ったまま向きを変える。

チームはこの動きを、瓶を手に取ってラベルを読むために回す動作や、電球を回して外す動作に例える。「人は考えずにできるが、ロボットには非常に難しい。人の手をまねるのが目的ではなく、私たちが常に使っている器用さを、ロボットに少し与えることが目的だ」と説明する。

設計はモジュール式で、3本の指を1本ずつ着脱できる。1本が壊れても、ハンド全体を替えずにその指だけを交換できる。試験では、水のボトル、立方体、ティッシュの包み、スピナー、3Dプリントした人形、ゴムのアヒル、ぬいぐるみ、ドライバー、造花をつかんだ。チームは、どの物でも握った状態を高い信頼性で保てたとしている。組み立てと動作の様子は動画で公開している。

チームは用途として、組み立て前に部品の向きをそろえる作業や、食品・物流・研究室で壊れやすい物や形が不規則な物を扱う作業を挙げる。人のそばで働く協働ロボットや介助用のロボットにも向くとしている。

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FabScene編集部

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