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NVIDIAがJetson全製品を値上げ、最大101%増でNanoは2倍に

米NVIDIAが、エッジAI向けコンピューター「Jetson」シリーズの価格を、現行の開発者キットと量産モジュールほぼ全機種で最大101%引き上げた。公式な値上げ発表はなく、価格改定は同社の開発者サイトにあるFAQページと自社マーケットプレイスの表示から明らかになった。

値上げ幅が最も大きいのは、2019年から販売が続く量産モジュール「Jetson Nano」で、1個以上(1KU)購入時の価格が99ドル(約1万6000円)から199ドル(約3万2000円)へとほぼ倍増した。上昇率は101%に達する。同様に「Jetson AGX Orin 32GBモジュール」も899ドル(約14万7000円)から1799ドル(約29万3000円)へと2倍(100%)になった。

開発者向けのキットも軒並み値上がりした。生成AIの入門用として普及した「Jetson Orin Nano Super開発者キット」は249ドル(約4万600円)から399ドル(約6万5000円)へ60%、「Jetson AGX Orin開発者キット」は1999ドル(約32万6000円)から3499ドル(約57万円)へ75%、最上位の「Jetson AGX Thor開発者キット」は3499ドルから5499ドル(約89万6000円)へ57%、それぞれ上昇した。現行の開発者キット3機種は、NVIDIAの米国マーケットプレイス上でいずれも在庫切れの表示になっている。

NVIDIAは値上げの理由を説明していないが、Jetsonモジュールは基板上に大容量メモリー(LPDDR)を積む構成のため、半導体メモリー市場の価格高騰が影響したとの見方が海外メディアから出ている。同社は数か月前にも、LPDDR4の調達価格上昇を理由に一部のJetsonモジュールを販売終了にしており、メモリー価格の動向がJetson製品のコストに直結しやすい構造がうかがえる。

JetsonシリーズはRaspberry PiやNVIDIA Jetsonエコシステムを使うロボティクス開発者、エッジAIのホビイストに広く使われており、なかでもOrin Nano Super開発者キットは249ドルという価格の手頃さから個人開発者の入門機として定着していた。今回の値上げにより、その位置づけは変わる可能性がある。一部の販売代理店では旧価格の在庫が残っているとの報告もあるが、入荷待ちの状態であり、今後は新価格での購入が基本になるとみられる。

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FabScene編集部

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