世界のプリント基板の製造会社と実装会社を、回せる地球儀と条件で絞り込んで探せるWebツール「pcb atlas」が公開された。作ったのは、ハードウェアとファームウェアの設計者で、YouTubeチャンネル「Zack’s Lab」を運営するZack氏だ。2026年10月28日にXで公開を告知し、同日の更新時点で57カ国の656社、1396拠点を収録している。
地球儀はドラッグで回し、ホイールで拡大できる。点を押すと、その拠点の会社が表示される。点の色は、基板の製造だけを請け負う会社、部品の実装だけを請け負う会社、製造から実装までまとめて請け負う会社、営業所を区別している。
地図の下の一覧は、サービスの種類、地域、国、費用、生産の規模、納期、製造と実装の対応範囲、認証、部品の調達などで絞り込める。認証には、品質管理のISO 9001、自動車向けのIATF 16949、航空宇宙向けのAS9100などが並ぶ。費用は「$」から「$$$$」の4段階で示し、「$」はオンラインで見積もれる海外の会社、「$$$$」は高い信頼性が求められる防衛や高周波、高密度配線の基板を扱う会社としている。各社の情報には、どこまで確かめたかを示す確度(低・中・高)も付く。
日本に拠点を持つ会社では、イビデン、京セラ、CMK、メイコー、エレファンテックなど27社が載っている。統計のページによると、拠点の数が多い国は米国の275カ所、中国の256カ所、インドの89カ所の順で、日本は38カ所だった。
Zack氏はプロフィールで、米海兵隊を経て電気工学の学位を取り、10年にわたってハードウェアとファームウェアの設計に携わってきたと説明している。Teslaでは、人型ロボット「Optimus」の初期の設計エンジニアの1人として、電池まわりの電子回路やモーターの制御、配電の設計を2年間担当した。
載っていない会社は、ページの「suggest a vendor」から推薦できる。Zack氏はXの投稿で、お気に入りの基板メーカーが載っていなければ知らせてほしいと呼びかけている。