16世紀の騎士の鎧を3Dプリンターで造形可能に、設計データをオンラインで販売

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カナダ・モントリオールを拠点とするエンジニアが、16世紀の騎士の鎧を3Dプリンターで制作できる設計ファイルの販売を行っている。EtsyのショップNicoPrintedAntiquesでは、クローズヘルメットや肩甲、胸当てなど、鎧の各部品の3Dプリントファイルを提供している。

販売されているファイルは、16世紀のプレートアーマーをCADソフトウェアで再現したもの。「3Dプリントファイル – 着用可能なクローズヘルメット(16世紀の騎士の鎧)」は2809円、「3Dプリントファイル – 『ニュルンベルク』肩甲(16世紀の肩甲)」は2472円で販売されている。そのほか、首鎧(ゴルジェット)が1910円、腕と肘の鎧(ヴァンブレイス)が1910円、腰部の鎧(フォールドとタセット)が2472円、胸当て(胸当てと背当て)が2809円、手甲(ガントレット)が2022円となっている(いずれも記事初出時点での価格)。

220×220mmの3Dプリンターで印刷可能

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Etsy上で販売しているヘルメットの造形例画像出典元Etsy

これらのファイルは、220×220mmの印刷面積を持つ小型の3Dプリンターでも印刷できるよう設計されている。Reddit上で公開された情報によると、制作者は博物館に展示されている実物の鎧の写真を参考に、Solidworksを使用してCADモデルを作成した。バイザーをロックする引き紐機構や、あご部分のプッシュボタンなど、実際の16世紀の鎧に見られる細かな機構も再現している。

ショップオーナーのNicolas Kudeljan氏は、モントリオール在住の機械エンジニアで、2024年にEtsyショップを開設。これまでに800件以上の販売実績がある。

実際に購入したユーザーからは、肩甲と合わせて85%のサイズで印刷し、推奨されたリベットサイズを調整して使用したという報告や、鎧一式を制作中で良いモデルを探していたところ期待通りの製品だったというコメントが寄せられている。

また、印刷や仕上げのガイドが充実している点、販売者が質問に親切に対応している点、すべてのパーツが設計通りに可動する状態で印刷できた点などが評価されている。購入者の多くは、詳細な説明書とパーツリストが含まれていることを高く評価しており、初心者でも組み立てが可能とのコメントもある。ファイルには組み立てガイドも含まれており、購入者は自分の体格に合わせてサイズを調整して印刷することが可能だ。

Nicolas氏は、YouTubeチャンネルでペイント技法なども公開しており、3Dプリント後の仕上げ方法についても情報提供を行っている。


関連情報

NicoPrintedAntiques(Etsy)

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