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車のバックモニターに文字や絵を重ねる、ロボットの着ぐるみの視界のため個人が解析

車のバックカメラ用の安いモニターに、文字や図形、色付きの絵を重ねて表示できるようにするArduino用ライブラリ「AMT630A_OSD」が公開された。ESP32などのマイコンから命令を送るだけで、カメラの映像の上に情報を重ねられる。作ったのはMike Ogrinz氏で、きっかけは自作したロボットの着ぐるみだった。

同氏は、映画『禁断の惑星』に登場するロボット「ロビー」の実物大の着ぐるみを作ったところ、中から外が見えないことに気づいたという。そこで35ドル(約5500円)のバックカメラとモニターのセットを買って視界を確保した。調べると、モニターには映像処理用のチップ「AMT630A」が載っており、画面に文字や図を重ねる機能を備えていた。

同氏はI2Cの通信を調べ、ファームウェアを読み出し、内部の設定を1つずつたどった。ライブラリでは、位置を個別に決められる表示窓を5つまで使え、2種類の文字、16色の絵、色を切り替えるアニメーション、映像との透かし合成、最大4倍の拡大、点滅を扱える。手持ちの画像を変換するPythonのツールも付く。

苦労したのは、モニター本来のファームウェアとの取り合いだ。AMT630Aは、内部の設定を内蔵マイコンと外部のどちらが握るかを切り替える仕組みを持つ。純正のファームウェアは動作中も定期的にこの設定を使うため、外から制御を取り続けると、文字だけでなく映像ごと画面が止まった。同氏は、工場で調整に使う隠しメニューに先に入っておけば、長時間動かしても止まらないことを突き止めた。モニターのボタンにアナログスイッチをつなぎ、メニューに入るボタン操作をマイコンに肩代わりさせる例も添えている。工場メニューを使う手順は検証したモニターのファームウェアに限ったもので、同氏は自分の基板で確かめるよう求めている。

ライブラリはMITライセンスで、2026年9月21日にv0.7.0、9月30日にv0.7.1を公開した。Arduino IDEのライブラリマネージャーで「AMT630A」を検索して導入できる。ESP32では初期設定でGPIO21と22を使う。

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FabScene編集部

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