1つのボタンでモールス符号を文字入力、無線キーボード化するデバイス

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読者投稿フォームに、ユニークな入力デバイスの情報が寄せられた。tomorrow56氏が制作した「1キーのモールス符号デコーダー M5StickC CW Keyboard」は、M5StickCのボタンでモールス符号を入力し、デコードした文字をBluetoothキーボードとしてPCに送信するデバイスだ。モールス符号の学習とBluetoothキーボード機能を組み合わせた実用的な装置として制作された。

システムはM5StickCの液晶と同じ面にあるボタンA(G37)をモールス符号の入力に使用している。ボタンを短時間押すと短点(・)、長時間押すと長点(-)として認識し、入力されたモールス符号を英数字・記号に変換してBluetoothでPCに送信する。PCからは「CW-Keyboard」という名前のBluetoothキーボードとして認識される。

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M5Unifiedライブラリで他機種にも対応

技術的な特徴として、M5Unifiedライブラリを使用していることが挙げられる。これにより、入力ピンの設定を変更するだけでM5StickC以外のM5Stackシリーズでも動作可能だ。

Bluetooth通信にはESP32用の「NimBLE」ライブラリを使用し、デバイス名「CW-Keyboard」、製造者「M5Stack」、バッテリーレベル100%として設定されている。モールス符号から英数字・記号への変換では、英文モールス符号で規定されている記号を一通り追加しており、定義されていないモールス符号が入力された場合は改行コードを送信する仕様になっている。

ボタンの押下時間から短点と長点を判定するためのパラメータは調整可能で、デバウンシング処理(20ms)、長押し判定時間(500ms)、スペース入力待機時間(2000ms)が設定されている。画面上部にはBluetooth接続状態が表示され、未接続時は赤いマーク、接続時は緑のマークで視覚的に確認できる。

※この記事は読者投稿フォームからの応募に基づいて作成しました。
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関連情報

1キーのモールス符号デコーダー M5StickC CW Keyboard(ProtoPedia)
CW_BLEKeyboard(GitHub)

FabScene編集部

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