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ラズパイで自作するロボット掃除機「oomwoo」、クラウド不要でオープンソース

市販のロボット掃除機の多くは、メーカー独自のアプリやクラウドにつながって動く。便利な半面、中身はブラックボックスで、ファームウェアは書き換えられず、壊れても自分では直しにくい。Maker’s Petが始めた「oomwoo」は、その逆をいく。自分で組み立てる、オープンソースのロボット掃除機だ。

開発者のIlia O.氏は、ハードもファームウェアもソフトもすべて公開し、最初のコミットから開発の過程を見せながら進めている。中核は、3Dプリントできるシャシーだ。改造や修理がしやすいよう設計され、設計データは誰でも見られる。

動きの仕組みはこうだ。安価な2D LiDARで部屋の間取りを測って地図を作り、ロボット向けの基盤ソフトROS 2と、その経路計画の仕組み「Nav2」で、自分で進路を決めて走る。頭脳には、Raspberry Pi 5を使う。スマートホームの基盤Home Assistantとローカルでつながり、ふだんの掃除はクラウドを介さず完全にオフラインで動く。

注目したいのは、その「ローカル志向」だ。市販品はメーカーのサーバーに依存しがちだが、oomwooは外部のクラウドに頼らないため、通信が止まっても掃除は続けられ、メーカーの都合に縛られない。クラウド機能やROS 2アプリのアプリストアは将来オプションで足す計画だが、ローカルだけで使える基本動作は常に残すという。

開発の進め方も独特だ。掃除機をモジュールに分け、参加者が好きな部分を選んで作り、成果をプルリクエストとして持ち寄る。同じモジュールに複数人が取り組み、良い解が時間とともに残っていく。コードはApache License 2.0で公開されている。

ただし、現状は設計を固めている段階だ。組み立て手順や部品一覧はまだ確定しておらず、最初の部品一覧は2026年7月中旬の公開を目指している。価格について製作者は、Raspberry Pi 5に加えて100〜200ドル(約1万6000〜3万2000円)の部品で、市販なら500〜600ドル(約8万〜9万7000円)級にあたる掃除機を作るのを目標に掲げる。部品は自分で調達できるが、手間を省きたい人向けに、モーターや基板などをまとめたキットも別途用意される予定だ。

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FabScene編集部

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