Categories: 工作・開発

2000円以下で作るオープンソースのNFC入退室管理システム「Prismo」

会社の入り口や工作室の機械を、鍵ではなくカードで管理したい。だが市販の入退室管理システムは高価で、仕組みも閉じていて手を入れにくい。そうした課題に応えるオープンソースのシステム「Prismo」を、ハッカースペースnu31のメンバーが公開した。ハッカースペースやメイカースペースで、ドアや工作機械への出入りを、安価な自作ハードと無料のソフトで管理できる。

Prismoは、NFCやRFIDのカードをかざして解錠する仕組みだ。NFCとRFIDは、どちらもカードをかざすだけで近距離の無線通信ができる技術で、交通系ICカードや社員証と同じ方式だ。登録したカードをリーダーにかざすと、ドアが開いたり、工作機械が使える状態になったりする。誰にどの権限を与えるかは、Web画面から管理する。

中身の部品は、マイコンの「ESP32-C3」と、NFCの読み取り部「PN532」を組み合わせる。投稿者によれば、部品代はおよそ10ドル(約1600円)に収まる。市販の入退室管理システムと比べて、大幅に安く組める点が特徴だ。

導入の手順も簡単だ。まず、ESP32-C3のボードに、Webブラウザーからファームウェアを書き込む。次に、Prismoが立ち上げる無線アクセスポイントにつなぎ、設定用のページを開いて、自宅や施設のWi-Fiの情報を入れる。あとはカードをかざして使う。パソコンに特別なソフトを入れずに、ブラウザーだけで一通りの設定が済む。

Prismoのファームウェア、ハードウェアの設計、ソフトウェアは、すべてオープンソースとして公開されている。ハッカースペースのように、多くのメンバーが機材を共有し、誰がいつ何を使うかを管理したい場所で、参考になる仕組みだろう。

関連情報

FabScene編集部

FabScene編集部