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エンジニアが「QMK」をRazerの60%キーボードに移植、61キーと照明が動作

Razerの60%キーボード「Huntsman Mini」を、自作キーボードで広く使われるオープンソースのファームウェア「QMK」で動かす移植版「qmk-razer」が公開された。作ったのは、サウジアラビアのリヤドに住むWebエンジニアのAli Almohaya氏だ。

Huntsman Miniは光学式のスイッチを使い、ファンクションキーやテンキーを省いた小型のゲーミングキーボードだ。同氏の移植版では、61個のキー、Fnキーで切り替える2層目の配列、キーごとのRGB照明が動く。キー配置は、ブラウザー上のツール「VIA」で変えられる。同氏は2026年10月10日、組み直した実機で全キーの動作を確かめたと記録している。

初回の書き込みには、ケースを開ける必要がある。基板には部品が付いていないデバッグ用の端子があり、利用者はここに配線する。書き込み器には、Raspberry Pi公式のファームウェア「debugprobe」を入れたRaspberry Pi Picoを使う。同氏は、書き込みの前に純正のファームウェアと設定を読み出して保存するよう求めている。保存したファイルが、純正に戻す唯一の手段になるためだ。2回目以降は、Fnキーと「\」キーの同時押しで更新用のモードに入り、USB経由で書き換えられる。

同氏の解析記録には失敗も残っている。Razer純正の更新用プログラムに読み出しの命令を送ったところ、キーボードはライトも点かず、どのパソコンにも認識されなくなった。同氏がデバッグ用の端子から中身を調べると、起動に必要な領域が消えていた。同氏は、残っていた純正の本体部分から起動に必要なデータを書き戻し、復旧させた。READMEでは、この命令を送らないよう警告している。

マイコンはSTMicroelectronicsのSTM32L151だが、QMKにはこのチップ用の設定がない。同氏は設定を自作したが、最初の起動では動作が止まった。原因は、純正ファームウェアが無効にしている高速化の設定を、移植版が有効にしていたことだった。同氏は純正に合わせて切り替えた。

同氏はリポジトリに、Razerのファームウェアや更新ツール、読み出したデータを含めていない。ライセンスはGPL-2.0以降だ。純正の更新用プログラムは残せず、書き換えるとメーカーの保証は受けられなくなる。同氏は、後継機のHuntsman V3 Pro Miniにはまだ着手していない。

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FabScene編集部

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