ネットワーク機器を現場で設置・保守する技術者が使う「どのスイッチのどのポートに繋がっているか瞬時に確認できるツール」は、商用品だと数万円以上する機材だ。MKWB氏はそれをRaspberry Pi Zero 2Wで自作し、「RaspberryFluke」としてGitHubで設計を公開した。
装置はRaspberry Pi Zero 2W・Waveshare製2.13インチE-PaperディスプレイHAT+・WaveshareのPoE対応Ethernetハブボックスで構成される。PoEに対応したスイッチポートにEthernetケーブルを挿すだけで電源が入り、起動後にスイッチが周期的に送出するLLDP(Link Layer Discovery Protocol)またはCDP(Cisco Discovery Protocol)パケットを受信する。PythonスクリプトがLLDP/CDPフレームを解析してスイッチのホスト名・IPアドレス・ポート番号・アクセスVLAN・音声VLANを取り出し、E-Paperに表示する。PoEが使えない環境ではUSBバッテリーからでも動く。
設計の肝はlldpdをCDPと受信専用モードで動かす設定(DAEMON_ARGS=”-r -c”)と、systemdサービスで起動時に自動実行される点だ。E-Paperディスプレイは更新時以外は電力を消費しないため、表示を保ったまま電源を切ってもデータが残る。
表示される情報はそのまま現場作業のメモ代わりになる。ネットワーク保守を日常的に行うエンジニアが複数台を倉庫に置いておく用途に合いそうだ。コードとセットアップ手順はGitHubで公開されている。