
RedditのRaspberry Piコミュニティで、Raspberry Pi 400に11.9インチのタッチスクリーンを取り付けてマクロキーボードとして活用するDIYプロジェクトが公開されている。
開発者のCommonKingfisher氏が投稿したこのプロジェクトは、Pi 400をUSB HIDキーボードとして動作させ、接続先のコンピュータにソフトウェアをインストールすることなくショートカット操作やパスワード入力を実行できる。
プロジェクトでは、Raspberry Pi 400に11.9インチの静電容量タッチスクリーンLCD(320×1480ピクセル、HDMI接続)を組み合わせ、3Dプリンタで製作したカスタムマウントで一体化している。マウント部品の設計データはThingiverseで公開されており、接着剤やネジを使わずにPi本体に取り付けられる構造になっている。
マウントシステムは左右のパーツ、中央部、ディスプレイホルダーから構成され、結束バンドとM2ネジで固定する設計。開発者は「接着剤やRaspberry Pi本体へのネジ止めを避けたかった」と説明している。
必要な部品には、30cmのmicro-USBケーブル(タッチスクリーンの電源とデータ用)、20cmのHDMIからMicro HDMIケーブル、20cmのUSB-Cデータ・電源延長ケーブルが含まれる。タッチスクリーンにはWaveshare製の11.9インチ静電容量タッチスクリーンLCDを使用している。

ソフトウェア面では、GitHubで公開されているpi400kbプロジェクトのコードを活用。ただし、タッチスクリーンの動作にはWaveshareのwikiに記載された設定手順を実行する必要があり、「プラグアンドプレイではない」と開発者は注意を促している。
コミュニティからは「画面をもう少し大きくしたい」「Raspberry Piカラーのフィラメントで3Dプリントしてマッチングカラーにしたい」といった改良提案のほか、「Raspberry Pi 400のキーボードが苦手」「タイピング時のラグや電力不足の問題がある」といった意見も寄せられている。
開発者は現在、タッチスクリーンをショートカットキー、マクロ、パスワード入力用のボタンとして活用することを想定しており、「タッチボタンを押すとショートカットキーや一連のキーストロークを入力する」機能の実装を進めている。
関連情報
Raspberry Pi 400 Deck with Touchscreen and Passthrough Keyboard(Reddit)
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