ラズパイで3画面同時表示に成功、CM4とDisplayLinkでマルチディスプレイ環境を構築

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投稿された写真ではCM4が搭載されたキャリアボードに複数のケーブルが接続され3つの異なるサイズの画面が同じ画像を表示している様子が確認できる画像出典元reddit

Raspberry Piで通常2画面が限界とされるマルチディスプレイ環境を、3画面まで拡張することに成功したプロジェクトが報告された。Reddit のaspie_electrician氏が投稿した「3 screens on a raspberry pi」では、Raspberry Pi Compute Module 4(CM4)を使用して、2つのHDMI画面と1つのUSB DisplayLink画面を同時駆動している。

実装では、4GB RAMを搭載したCM4をキャリアボードに搭載し、DisplayLink技術に対応したUSBモニターを追加している。投稿者によると「実際にかなり高速で、3つのディスプレイを非常にうまく処理している。これらのUSBモニターがもっとあれば、接続していただろう」と性能に満足する様子を示した。

[画像説明: 投稿された写真では、CM4が搭載されたキャリアボードに複数のケーブルが接続され、3つの異なるサイズの画面が同じ画像を表示している様子が確認できる]

特に興味深いのは、Raspberry PiのカーネルがUSB DisplayLink画面をネイティブでサポートしていることだ。DisplayLink技術は、USB経由でディスプレイ信号を伝送する技術で、通常はドライバーのインストールが必要となるが、Raspberry Pi OSでは標準でサポートされていることが確認された。

使用したDisplayLinkアダプターは画面に内蔵された仕様で、外部アダプターが不要な構成となっている。この実装により、従来のRaspberry Pi 4の2つのmicro HDMIポートに加えて、USBポート経由で追加のディスプレイ出力を確保している。

投稿に対するコミュニティの反応では、セキュリティカメラ監視、車載用ゲージクラスター・インフォテインメントシステム、カラオケマシン、デュアルスクリーン電子書籍リーダーなど、さまざまな応用例が提案されている。

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Reddit投稿「3 screens on a raspberry pi」

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FabScene編集部

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