MakerのMarcoRR氏が、Waveshareの「ESP32-S3 Touch AMOLED 2.06」ボード(有機ELタッチスクリーンを搭載したマイコンボード)向けのスマートウォッチファームウェア「S3NTRY」をGitHubで公開した。Bluetooth経由でiPhoneと連携し、通知受信・音楽操作・PCのマウスとキーボード操作まで一台でこなす機能を詰め込んでいる。BLEペアリングと通知有効の状態でバッテリーが10時間以上持続する。
ウォッチフェイスは4種類あり、スワイプで切り替える。「Circuit」はプリント基板の配線をモチーフにしたデザインで、Guitar Heroのようにフォールする音符をタップするミニゲームが内蔵されている。「Headline」はスクロールするニュースバナー風のレイアウト、「Data」はシステム情報を15行で表示するターミナル風HUDだ。「Horizon」は最も凝っており、画面上部のラベルをタップするたびに時計→月相→太陽系→夜空の星座と4つの表示を順番に切り替える。太陽系モードでは水星から海王星まで全惑星が太陽の周りを実際の軌道で公転しているアニメーションが表示される。
iPhone連携は3つのBluetoothプロトコルを使い分ける。「ANCS」でiPhoneのアプリ通知を受け取り、アプリごとのミュート設定や直近20件の通知閲覧ができる。「AMS」でiPhoneで再生中の音楽を手首から操作できる。さらにBLE HID(キーボード・マウスの標準規格)でPCやMacにペアリングすれば、スマートウォッチの画面をトラックパッドとしてマウスカーソルを動かしたり、画面キーボードで文字を入力したりできる。
エンターテインメント面では、microSDカードに入れたMP3・WAVファイルの音楽再生(最大200曲、シャッフル・リピート対応)と、ゲームボーイのROM(.GBファイル)を動かせるエミュレーターを搭載する。ゲームボーイエミュレーターはスワイプで十字キー操作に対応し、カートRAMのセーブ機能もある。実用面ではアラーム・タイマー・ストップウォッチ、SDカードに永続保存するTODOリスト(最大500件)、iPhoneのリマインダー通知を受け取ると自動でTODOに追加する機能も備える。
手首の向きを傾けると画面が自動点灯するリストレイズウェイクにも対応しており、普段は省電力のライトスリープ状態で動作する。