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KiCadの基板から12秒の組み立て動画を作るツール「silk reel」

基板設計ソフト「KiCad」の基板ファイルを読み込み、製品紹介のような短い動画を自動で作るツールが「silk reel」として公開された。作ったのは英ロンドンのHridya Agrawal氏だ。silk reelは、基板の実際の配線、部品、シルク印刷のデータから映像を組み立てる。

「Trace」と名付けた形式では、照明の当たった基板をカメラが映す中で、主要なチップから銅の配線が伸びていく。続いて基板表面を覆う保護膜(レジスト)とシルク印刷が載り、部品がはんだペーストの上に落ちて、はんだを溶かして固定する工程(リフロー)を経る。最後に基板に電源が入って終わる。長さは12秒で、効果音も付く。

もう1つの「Glyph」は、基板上の部品を文字に置き換えて並べた11.2秒のループ動画だ。主要なチップから配線が伸び、全体を枠が囲む流れを繰り返し、ループのつなぎ目は見えない。

画面の比率は4:5、1:1、9:16、16:9の4種類から選べる。形式はMP4とGIFのほか、背景を透過したWebMとProResにも書き出せる。READMEは、透過形式なら自分で撮った映像の上に重ねられると説明している。同じ基板と設定からは、毎回同じ動画ができる。Webサイトは使い道として、SNS、README、製品発表のページ、YouTube、講演を挙げる。

手元のPCでは、Node.js 22以上と動画処理ソフトのffmpegがあれば、コマンド1行で基板ファイルを動画にできる。READMEによると、Glyphは約10秒、TraceはGPUを積んだPCで1〜2分で書き出せる。WebサイトのスタジオではGlyphをブラウザー上で試せて、読み込んだ基板ファイルはブラウザーのタブの外へ送られない。

READMEの見本は、オープンソースハードウェア「Glasgow」の基板(rev C3)で作っている。同氏はソースコードをApache License 2.0で公開している。自作基板を公開するときの告知用の動画を、基板のデータだけで用意したい人に向くツールだろう。

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FabScene編集部

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