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研究者がESP32-C5で測位衛星の信号を受信、45cmの衛星放送用アンテナで

マイコンボードの内蔵Wi-Fi回路で、宇宙の測位衛星が送る電波をとらえた。衛星測位を研究するhato.GNSS氏が、GitHubで公開するツール群「snappnt」の報告に、2026年10月6日の実験結果として記した。使ったボードはSeeed Studioの「XIAO ESP32-C5」だ。

ボードに書き込んだのは、FabSceneが10月1日に紹介したファームウェア「ESP-SDR」だ。ESP32のWi-Fi回路が受けた電波を、加工前の生のデータとして取り出す非公開の機能を使い、ボードを電波の観測装置に変える。同氏が狙ったのは、インドの衛星測位システム「NavIC」がSバンドで送る2492.028MHzの信号だ。Wi-Fiの2.4GHz帯に近く、ESP32の受信回路で周波数を変換する部品を足さずに受けられる。

ただ、衛星の電波は弱い。NavICの仕様書が示す最小の受信電力は−162.3dBWだ。同氏はまず、ESP32-C3を想定したシミュレーションと、信号発生器からケーブルで直接つなぐ試験で、どの程度の強さなら検出できるかを調べた。空からの初受信は、市販の汎用SDR(USRP B210相当)で先に確かめた。

ESP32-C5での実験では、衛星放送用の45cmのパラボラアンテナから受信部品を外し、焦点に2.4GHz用の棒状アンテナを置いて、市販の小型アンプを挟んだ。4.1ミリ秒ずつ50回取り込み、衛星1機(PRN 10)の信号を探した。何も足さない状態では50回中11回、直径12cmのアルミ円板をアンテナの後ろに手で持って反射させると、最大で50回中41回検出した。比較用に探した、この衛星がSバンドで送っていない符号は一度も検出されなかった。

同氏はこの結果を、手持ちの機材による予備実験と位置付け、再現できる測定に向けて専用のアンテナを準備している。受信場所や衛星の方角は、方針として公開していない。ライセンスはBSD 2-Clauseで、研究データの保管サービス「Zenodo」で識別番号(DOI)も取得している。

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FabScene編集部

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