米Overview AIは2026年10月6日、工場で製品の不良を見つけるAI検査カメラ「OV Spark」と上位機「OV Spark Pro」を発売した。カメラ本体にAIアシスタント「Sparky」を載せ、検査の設定について英語で質問すると答えながら作業を手伝う。
工場の画像検査では、どの検査ツールを使い、どこを撮り、何を合格とするかを決める設定作業が欠かせない。Sparkyは、検査の目的に合ったツールを理由とともに勧め、検査の手順づくりを案内する。撮りためた画像や検査結果は、普通の文章で検索できる。データの内容を伝えると、現場の作業者が見る操作画面も組み立てる。同社が示した例では、24本のピンがそろっているか確かめたいコネクターについて、部品の位置ずれを追う「Alignment」と、ピンの本数を数える「AI Count」を組み合わせるよう勧めた。検査もSparkyもカメラの中で動き、クラウドへの接続は要らない。
カメラは、OV Sparkが1280×960画素(120万画素)、OV Spark Proが2592×1944画素(500万画素)のカラーセンサーを使う。センサーは画面全体を同時に露光するグローバルシャッター方式だ。オートフォーカスの6mmレンズと、個別に制御できる白色LED8個を備える。処理は米QualcommのAI向けプロセッサー「Dragonwing」が担い、メモリーは8GB、ストレージは128GBを載せる。外形は70×116×53mmで、防じん・防水はIP66に対応する。電源はDC入力か、LANケーブルで給電するPoEを使う。
検査ツールは、位置合わせ、分類、領域の切り分け、異常検知、個数のカウント、文字の読み取り、寸法の計測、色の照合、1次元と2次元のバーコード読み取り、撮影のきっかけをAIで判断する「AI Trigger」の10種類をそろえる。工場の制御機器とつなぐ通信規格は、EtherNet/IP、PROFINET、Modbus TCP、MQTT、OPC UAに対応する。
Overview AIは2018年創業で、AI検査カメラ「OV10i」や高解像度の「OV80i」などを手掛けてきた。新製品の価格は公開しておらず、地域や構成に応じた個別見積もりとなる。同社の直販と販売代理店で扱う。