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KiCad 10をEagle 7と同じ操作で使えるようにするツール「Talon」

KiCad 10の画面と操作を、基板設計CAD「Eagle」のバージョン7に近づけるツール「Talon」が、2026年11月2日にGitHubで公開された。作ったのはハードウェアの受託開発を手がけるXenova Systemsで、作者はEagleを10年使ってきたとREADMEに書いている。

米AutodeskはEagleの販売とサポートを2026年6月7日で終えると告知している。作者は、手で覚えた操作が使えなくなったことを開発の動機に挙げる。Talonは基板のデータには手を付けず、エディターの操り方だけを変える。

KiCadとEagleで大きく違うのは操作の順序だ。KiCadは部品を選んでから何をするかを指示するが、Eagleは先に「MOVE」「ROTATE」などのコマンドを選び、次に部品をクリックする。TalonはEagleの順序に戻した。Escキーを押すまで同じコマンドが残り、次の部品にも続けて使える。画面の左には、Eagle 7と同じ並びのコマンド列が2列で並ぶ。

Talonはマウスのボタンの割り当てをEagleと同じにした。配線中に中ボタンを押すとビアを置き、反対側の層で配線が続く。部品の移動中に右クリックすると、部品が回転する。右ボタンのドラッグには何も割り当てず、手が滑っても何も起きない。キー操作はEagleの既定と同じになり、配色は黒地に赤の表面の銅箔、青の裏面の銅箔、黄色の未配線の線になる。レイヤー名も「tPlace」「bStop」などのEagleの呼び方に変わる。作者によると、製造用のデータは層の名前ではなく固定の識別子で出力するので、名前を変えても影響はない。

インストール用のスクリプトはKiCad 10.0.6のソースコードを取得し、8つのソースファイルに手を入れるパッチを当ててビルドする。パッチを当てたKiCadは普段のKiCadとは別の場所に入り、元のKiCadはそのまま残る。パッチを当てずに設定、アイコン、配色だけを入れる方法もある。その場合、コマンドを先に選ぶ操作とEagle式のマウス操作は使えない。

作者が動作を確かめた環境は、Linuxの一種であるFedora 44とKiCad 10.0.6だ。READMEにはWindowsとmacOSでの使い方の記載はない。ライセンスはKiCadと同じGPL-3.0だ。

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FabScene編集部

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