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ゲームも家電もAIも1台でこなす携帯コンピューター「Case8」、299ドルから

米Globalscale Technologiesが2026年7月、オープンソースの携帯型コンピューター「Case8」の支援受け付けをKickstarterで始めた。Mediatekの8コアプロセッサーとAI処理回路を載せた基板を軸に、ゲーム機、ホームオートメーションのハブ、教育・AI用端末という3つの形で使える。自作の携帯端末を指すサイバーデッキを思わせる筐体で、プロジェクトの実行者は、ネットワーク機器「EspressoBIN」などを手がけてきた同社自身だ。支援は299ドル(約4万9000円)からで、配送予定は2026年11月とされている。

Case8の心臓部は、着脱式のコンピュートモジュール「OSM-L」だ。Mediatekの「Genio 520/720」を採用し、高性能コアのARM Cortex-A78を2つ、省電力コアのA55を6つ載せた8コア構成に、Mali-G67 GPUと、エッジAI向けに毎秒10兆回の演算をこなす専用のニューラル処理回路を組み合わせる。メモリは4〜16GBのLPDDR5、ストレージは64〜128GBのUFSで、Wi-Fi 6とBLE 5.4、ギガビットイーサネットを備える。オプションで4G/5G通信にも対応する。

3つのSKU(品種)は、同じモジュールとプロセッサーを共有しつつ、画面や入力が異なる。ゲーム向けは5インチ画面と物理ボタン、ホームオートメーション向けは7インチのタッチ画面、教育向けは前後にカメラを備えた7インチの非タッチ画面という構成だ。ソフトウェアはいずれもLinuxが土台で、ゲーム向けはAndroid 15 AOSP、ホーム向けはスマートホーム基盤のHome Assistantが動く。すべてのソフトはGlobalscaleのWebサイトやGitHubで公開するとしている。

同社は、既存の自作携帯機の多くがRaspberry Piのコンピュートモジュールを別途用意する必要があり、メモリの追加やSDカードでの容量確保に手間と費用がかかる点を課題に挙げる。Case8はプロセッサーモジュールを基板に直付けした状態で届くため、箱から出してすぐ動くとしている。ソフトウェアの例として、Linux上で動くAIエージェント「OpenClaw」や、無線規格Matter over Threadを使ったHome Assistantの動作も示した。

支援の最も安い区分は、基板と7インチ画面、カメラ、520搭載モジュール、4GB DDR5、64GB UFS、電源をまとめた「Case8 Hacker edition」で、299ドル(約4万9000円)となる。筐体は自作するか、公開される3Dモデルを使う前提で、キーボードとマウスは別に用意する。Kickstarterのクラウドファンディングは、期限内に目標額へ届いた場合のみプロジェクトが成立する方式を採る。

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FabScene編集部

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