E Inkは2026年10月15日(現地時間)、カラー電子ペーパーの新世代「E Ink Kaleido 4」を発表した。前世代と比べて表示できる色の範囲が約2倍になり、動画を最大で毎秒18コマで再生できる。最初の搭載製品は、中国のHanvon Technologyの電子ノート「M10C II」になる。
Kaleidoは、白黒の電子ペーパーの上に色のフィルターを重ねて色を出す方式で、電子書籍端末や電子ノートに使われている。同社によると、電子ペーパーの用途は電子書籍から教室や職場に広がり、カラーのPDFやプレゼンテーションの資料、グラフ、図面などを表示する場面が増えている。こうした資料の内容を正しく伝えるには、色、明るさ、コントラスト、精細さの釣り合いが必要だと同社は説明する。
同社によると、Kaleido 4の色域の体積は4万を超える。白の反射率は15%、コントラストは50%向上し、動画の再生には新しいアルゴリズムを使う。同社は、文字や画像、グラフがより鮮明になり、画面のざらつきも目立ちにくくなるとうたう。
Kaleido 4は、画面を駆動する背面の回路基板に新しい酸化物TFTを使う。同社によると、従来より高い電圧で駆動でき、画面の書き換えも速くなる。同社は画面を前から照らすフロントライトも設計し直し、色をより自然に見せるとしている。
M10C IIでは、Hanvon独自の技術とタイミングコントローラーを組み合わせ、ページ送りとスクロールが27%速くなったという。M10C IIは電池の要らない無線のペンに対応し、筆圧を8192段階で読み取る。Hanvonは画面の表面に細かいエッチング加工を施した強化ガラスを使い、映り込みを抑えて紙に近い書き心地にしたとしている。
E Inkは、米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの技術を基にした電子ペーパーのメーカーで、台湾の証券市場(TPEx)に上場している。電子書籍端末や電子ノートのほか、電子棚札やデジタルサイネージ、ネットにつながる機器向けの低消費電力の表示装置も手がける。
同社は、Kaleido 4のパネルの大きさや解像度、価格、搭載製品の発売時期と販売地域を明らかにしていない。