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スマートホーム規格Matter 1.6公開、電源なしでもNFCでセットアップ可能に

スマートホーム規格のMatterが、バージョン1.6に更新された。策定団体のConnectivity Standards Alliance(CSA)が2026年6月17日に発表した。目玉は、電源を入れる前のデバイスでもNFCでセットアップできる機能だ。

天井の照明や壁の中のスイッチは、取り付けた後にセットアップするのが難しい。手が届きにくい場所にあったり、電源が来ていない段階で設定が必要だったりするからだ。Matter 1.4.1では、QRコードの代わりにNFCタグからセットアップ情報を読めるようになっていたが、実際の接続にはBluetooth LEが必要だった。

Matter 1.6では、接続までの一連の手順をすべてNFCで完結できる。スマートフォンをデバイスにかざすだけでセットアップが終わる。電源を入れる前でもよい。照明を天井に付ける前にあらかじめ設定しておき、付けた瞬間から使えるという使い方を想定している。施工現場やオフィスのように、たくさんのデバイスをまとめて導入する場面でも手間が減る。

もう一つの新機能「Joint Fabric」は、複数のスマートホーム基盤が1つのネットワークを共同で管理できる仕組みだ。たとえばGoogle HomeとApple Homeを使う家庭で、どちらの操作画面からも同じデバイスを操作できるようになる。従来はデバイスを基盤ごとに個別登録する必要があった。

「Thermostat Suggestions」は、スマートホーム基盤がサーモスタットに直接の命令ではなく「提案」を送る仕組みだ。サーモスタットは、利用者の設定や直近の操作、室温などを踏まえて提案を受け入れるか判断する。電力のピーク時に節電を求める提案と、帰宅に合わせて冷房を強める自動化が衝突するような場面で、利用者の意思を優先できる。

Matter 1.6は新しいデバイス種別を追加していない。前回のMatter 1.5がカメラやシェード、ガレージドアなどを加えたのに対し、今回は既存の仕組みをより使いやすくする更新に集中した。

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FabScene編集部

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