
アメリカのMOVA Techが開発した自動清掃機能付き猫用トイレ「MOVA LR10 Prime」が、クラウドファンディングサイトKickstarterで資金調達に成功している。2025年7月22日時点で、748人から支援を得ている。
「MOVA LR10 Prime」は、デュアル脱臭システムと11個のセンサーを搭載した自動清掃猫トイレだ。3.3~22ポンド(約1.5~10kg)の猫に対応するセミオープンドーム設計を採用し、飼い主の手間を大幅に削減しながら、においの問題を解決することを目指している。
Early Birdプライスは299ドル(約4万円)で、製品の出荷は2025年9月を予定している。
デュアル脱臭システムと11個のセンサーで安全性を確保
同製品の最大の特徴は、上部の活性炭フィルターと下部の自動消臭スプレーを組み合わせたデュアル脱臭システム。猫が用を足した後、自動で120秒間の浄化プロセスが作動し、アンモニアを98.2%、硫化水素を97.8%除去するという。
安全面では、レーダーセンサー1個、重量センサー4個、赤外線検知器、挟み込み防止機構など11個のセンサーを3つの場所に配置。清掃中に猫が近づくと自動で動作を停止し、エリアが安全であることを確認してから再開する仕組みを備えている。また、赤外線光カーテンスイッチが故障した場合は機械全体が停止し、猫が閉じ込められるリスクを完全に排除するフェイルセーフ機能も搭載している。
動作音は46dBに抑えられており、11Lの大容量廃棄ボックスにより最大15日間の連続使用が可能。本体のメイン部分は防水仕様で、ワンプル取り外し設計により簡単に清掃できる。
「MOVA LR10 Prime」は専用アプリとの連携機能も提供する。猫の排泄回数や時間、異常な頻度や持続時間を記録し、体重や排泄習慣といった健康管理に重要なデータを飼い主に提供する。リモート操作により、外出先からでも空気清浄機能のオン・オフが可能だ。
対応する猫砂は、ベントナイト系、鉱物系、豆腐系、混合系の4種類。寸法は21.78×22.91×30.07インチ(約55×58×76cm)、重量は28.6ポンド(約13kg)で、グレーとホワイトの2色展開となっている。