Categories: ニュース

NVIDIAのテレビ端末「SHIELD TV Pro」、米国での価格が発売時の1.5倍に

NVIDIAは、ストリーミング端末「SHIELD TV Pro」を米国向けWebサイトで299ドル(約4万7000円)と表示している。2019年10月28日の発売時は199ドル(約3万1000円)で、100ドル(約1万6000円)高い。2026年10月4日時点で、同社サイトの販売欄に並ぶSHIELD製品はPro版だけだった。

SHIELD TVは、テレビにつないで動画配信サービスを見たり、ゲームを遊んだりするための小型端末だ。2019年に発売した現行の2機種は、同社のプロセッサー「Tegra X1+」を載せる。NVIDIAは発表時、前の世代より最大25%性能が高いと説明していた。

発売時の通常版の価格は149ドル(約2万4000円)だった。Pro版は3GBのメモリーと16GBのストレージを備え、USBポートを2基持つ。大容量のハードディスクをつなぎ、手元の動画や音楽を家庭内の機器へ配信するソフト「Plex Media Server」を動かせる点が通常版との違いだ。

両機種とも、映像規格のDolby Visionと立体音響のDolby Atmosに対応する。720pや1080pの映像をAIで4K相当に引き上げる機能を持ち、クラウド上で動くゲームを端末に映すNVIDIAのサービス「GeForce NOW」も使える。

同社のオンラインストアはPro版をWebサイトと同じ価格で掲載しているが、在庫切れと表示している。通常版はどちらのページにも販売品として載っていない。

メモリーやストレージの値上がりを理由に、同じ製品の価格を上げた例は他社にもある。英Raspberry Piは2025年10月以降、製品の価格を段階的に上げてきた。同社はAI向けの設備とメモリーの生産能力を奪い合っていることを理由に挙げ、2026年4月にはメモリーの価格が1年で7倍になったと明かした。メモリーを16GB積んだ「Raspberry Pi 5」は、2025年12月の値上げ前は120ドル(約1万9000円)だったが、現在の製品ページでは305ドル(約4万8000円)と表示している。

米Valveは2026年5月28日、携帯ゲーム機「Steam Deck OLED」の価格を改定した。メモリーとストレージのコスト上昇が理由で、512GBモデルは789ドル(約12万円)、1TBモデルは949ドル(約15万円)になった。同社は、Steam Deck自体に変更はないとしている。米Microsoftも2026年6月25日、ゲーム機「XBOX」を8月1日から512GBモデルで100ドル(約1万6000円)、1TBモデルで150ドル(約2万4000円)値上げすると発表した。ゲーム機向けのストレージとメモリーの価格が2.5倍以上になったという。

SHIELD TV Proについては、価格を変えた理由や時期を、NVIDIAはこれらのページで説明していない。

関連情報

FabScene編集部

FabScene編集部