
ニュージーランドのOTTOMAT3Dチームが開発した「OTTOeject System」は、デスクトップ3Dプリンター向けの自動化ソリューションで、Kickstarterで目標金額442万6154円を上回る479万258円を調達している。
OTTOeject Systemは、3Dプリンターのワークフローを根本的に変革することを目指している。従来の3Dプリンティングでは、造形完了後に手動でプリント物を取り外し、次の作業を開始する必要があったが、このシステムにより一連の作業を自動化できる。
システムは「OTTOeject MK1」「OTTOrack」「OTTOengine」の3つのコンポーネントで構成される。製品はキットセット形式で提供され、ユーザーが組み立てる仕様となっている。配送予定は2025年10月で、世界各国への配送に対応している。
Kickstarterでの支援額は、早期割引価格のNZ$575(約5万497円、33%オフ)から設定されている。この早期割引枠は限定100個のうち86個が既に支援を受けており、残り14個となっている。通常価格はNZ$650(約5万7084円、25%オフ)で、複数台セットでは最大33%の割引が適用される。
開発チームのYudhish Khatri氏によると、機械設計とソフトウェア設計は6か月の開発期間を経て70%が完成している。さらなる性能最適化のため、試作機の製作と広範囲なベータテストが予定されている。