The Exo.1 is the most integrated case architecture in contemporary horology. It is not a design choice made simply for aesthetics. It is the structural result of designing and building in a fundamentally different way.
腕時計のケースは普通、ベゼルやボディー、ラグといった部品を別々に作って組み立てる。米ロサンゼルスの新興時計ブランドParivasは、それらを金属3Dプリントで一体に造形した高級時計「Exo.1」を発表した。継ぎ目のない骨格のような格子構造が、ベゼルからボディー、ラグまでひと続きになっている。
創業者のMickey Brown氏とJustin Chang氏は、航空宇宙分野で積層造形に携わってきたエンジニアだ。組み立てをなくせば、部品の合わせ目で生じるズレや誤差も消える。同社はこれを「アディティブ・ウォッチデザイン」と呼び、従来の切削や組み立てでは作れない構造だとしている。素材は316Lステンレス鋼で、金属の粉末を積み上げて形にする。
時刻を示すインデックスは中空にプリントされ、内側にトリチウム管を仕込んで格子のなかに浮かんでいる。表面には、独自の焼結処理による「Solar Dusted」と呼ばれる仕上げをほどこした。指紋のようなさざ波模様が日光で表情を変え、1本ずつ模様が異なる。内部にはSellita製をベースにしたスイス製の自動巻きムーブメントを収める。
価格は7500ドル(約120万円)。まずは米国向けに30本だけ作られ、納品は2027年1〜3月期の予定だ。3Dプリントを時計ケースに使う試みは、チタン製ケースのApiarやAppleのApple Watchなど、ほかにも広がりつつある。部品を組み立てる前提を外すと、設計の自由度は大きく変わる。手のひらサイズの製品づくりでも、積層造形が当たり前の選択肢になりつつある。