2cm角の超小型マイコンボード「Picossci 2 Tiny」発売、最新RP2350A搭載

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スイッチサイエンスが、20.02mm×20.02mmの超小型サイズに最新マイコンRP2350Aを搭載した開発ボード「Picossci 2 Tiny」を発売した。同製品はRaspberry Pi Pico 2と同じマイコンを搭載しながら、外部ピン数を削減してボードサイズを大幅に小型化した製品だ。

Picossci 2 TinyはRaspberry Pi財団が開発したRP2350Aマイコンに32MbitのFlash ROM、12MHzの水晶振動子を搭載している。ボード上には黄緑と赤の2つのLEDが配置され、ソフトウェアから直接制御できる。電源はUSB Type-Cコネクターから供給し、RESETボタンとBOOTSELボタンも備えている。

同製品の特徴は、スイッチサイエンス独自の「Conta規格」に対応していることだ。この規格は、小型基板間の相互接続性を確保するための標準仕様で、センサーモジュールなどと簡単に接続できる。

豊富な接続オプションで拡張性を確保

Picossci 2 Tinyは小型ながら豊富な接続オプションを提供している。I2Cコネクター(GPIO2〜GPIO4)、SPIコネクター(GPIO18〜GPIO21)、汎用IOコネクター(GPIO26、GPIO28、GPIO29)の配線パターンが用意されており、用途に応じて必要な部品をはんだ付けして拡張できる。

電源系統では、3.3V/1A出力の電源回路を内蔵し、USB経由の5V出力ピンも搭載している。外部電源からの5V入力にも対応しているが、USB電源との同時接続はできない排他設計となっている。

汎用コネクターのピンはアナログ入力(AIN0、AIN2、AIN3)としても機能し、UART0やI2C0との兼用も可能だ。これにより限られたピン数で多様な機能を実現している。

価格は2420円(税込)で、スイッチサイエンスのウェブショップから購入できる。超小型サイズのため、ウェアラブルデバイスや組み込み機器、IoTセンサーノードなど、スペースに制約のあるアプリケーションでの活用が期待される。

同社によると、Conta規格対応により既存のセンサーモジュールとの組み合わせが容易になり、プロトタイピングから実装まで効率的な開発が可能になるとしている。

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